kansen太郎氏の作品を紹介するページです。
更新は不定期です。



旧日本海軍 白露型一等駆逐艦 涼風

<キットについて>
 企画室S&Sさんのオリジナルガレージキット「白露型」です。このキットはレジン製で、マスト・デリック用の真鍮線が同梱されていますが、装備品はピットロード(PT)またはウォーターラインの装備セットから流用するようになります。価格がレジンキットとしてはとても安価ですので、お勧めのキットです。

<実艦について>
 涼風は一等駆逐艦「白露型」の10番艦で、1937年 8月31日浦賀船渠で竣工、1944年 1月25日ブラウン島への船団護衛中、米潜水艦スキップジャックの雷撃を受けて沈没しました。

<作例について>
 キットはレジン製なので、離型剤の洗浄・サーフェイサーの吹き付けが必須作業になります。アンカーチェーンを金属チェーンに変更・ボラード・フェアリーダーの取替・エッチングの手摺の取付・兵装はPT社の装備品セットを使用し、砲身は真鍮パイプに変更しています。塗料は船体をクレオスの舞鶴海軍工廠色、リノリュウムをPT社のリノリウム色を使用、最後に艶消しクリヤーでトップコートしています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



米海軍 アイオワ級戦艦 BB-62ニュージャージー

<キットについて>
 ピットロード(PT)より2002年春に発売された中国メーカーのトランペッターと提携した最初のキットで、PTがプラキットとして発売した初めての大型艦ですが、残念な事に今は絶版になっています。

<実艦について>
 米戦艦 BB-62ニュージャージーは、アイオワ級戦艦の 2番艦であり1943年 5月23日に就役、マーシャル、マリアナ、フィリピン、硫黄島、沖縄攻略作戦や日本本土上陸予備作戦に参加。大戦後、朝鮮戦争、ベトナム戦争・ニカラグア紛争・レバノン紛争に参加、1995年 1月に除籍されました。

<作例について>
 アンカーチェーンを金属チェーンに変更、フェアリーダーとボラードの取替、エッチング手摺の取り付け、水密扉の追加、排水管の付け替え、 5インチ高角砲の砲身を真鍮パイプに変更しています。塗料は船体をクレオスの軍艦色 1、木甲板をPT社のリノリウム色を使用、色鉛筆で木甲板を表現。最後に艶消しクリヤーでトップコートしています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



旧日本海軍 松型一等駆逐艦 槇(1944)

<キットについて>
 1992年にフジミがウォーターラインシリーズより脱退したため、シリーズから松型駆逐艦が欠落し、タミヤが1995年に再開発したウォーターラインシリーズ429松型駆逐艦「桜」のキットを使用。

<実艦について>
 旧日本海軍一等駆逐艦「槇」は、丁(松)型駆逐艦の 7番艦となり、1944年 8月10日に竣工し、第43駆逐隊に所属してエンガノ岬沖海戦に出撃しました。終戦時には残存し、戦後英国に引き渡しされた後に解体されました。

<作例について>
 アンカーチェーンをエッチングに変更し、ボラード・フェアリーダーの取替、エッチング手摺の取付け、艦橋のブルーワークの付け替え、25o単装機銃・連装機銃のエッチング化、前後マストを真鍮線で作り変え、前後高角砲の砲身を真鍮パイプに変更しています。
 塗装は船体をGSIクレオスの舞鶴海軍工廠色、リノリウムをPT艦船カラーのリノリウム色とし、最後に艶消しクリアーでトップコートしています。

 本来、「槇」は空母「千歳」の後方を進んでいましたが、今回のダイオラマでは空母「瑞鳳」を護衛するシーンとしました。


<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



旧日本海軍 祥鳳型航空母艦 瑞鳳(1944)

<キットについて>
 ハセガワより発売されている第3期ウォーターライン新規開発キットで、比較的新しいキットですが、少しモールドが甘い気がします。
 今回は限定販売のエッチングパーツ付キットを使用しています。ハセガワより安価な「瑞鳳・祥鳳」用のエッチングパーツも別売され、簡単にディテールアップが出来るようになりました。


<実艦について>
 航空母艦「瑞鳳」は瑞鳳型改装空母の 1番艦で、高速給油艦「高崎」を空母に改造したタイプとなります。昭和13年に潜水母艦への改造に着手、さらに昭和15年に航空母艦に改造が決まり、同年12月27日に竣工しました(日本海軍改造空母第一号となります)。
 「瑞鳳」は新型艦上機の発着に対応するため、昭和19年に飛行甲板を15メートル延長され、船体には対潜迷彩、飛行甲板には対空迷彩が施されました。
 昭和19年10月25日のエンガノ岬沖海戦で米艦上機の攻撃を受け沈没しました。


<作例について>
 エンガノ岬沖海戦時を再現するため、飛行甲板に迷彩塗装を実施。
 各部をリアルに再現するため、艦首錨鎖甲板のアンカーチェーンを極細チェーンに変更し、ボラード・フェアリーダーの取替、エッチング手摺の取付け、艦橋の窓枠をエッチング化、25_連装機銃、3連装機銃のエッチング化、両舷のスポイソンの支柱をプラ棒で作り変え、前後高角砲の砲身を真鍮パイプに変更。また、飛行機着艦標識のモールドを削り取り、付属のエッチングに変更。
 船体はピットロード艦船カラーPC17A外舷1号色、PC17B外舷2号色で塗装しています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



旧日本海軍 陽炎型一等駆逐艦 不知火(1941)

<キットについて>
 ピットロード(PT)より発売されているスカイウェーブシリーズ24陽炎型駆逐艦「陽炎」のキットで、モールドが大変素晴らしいキットの一つです。
 今回は陽炎エッチングパーツ付のキットを使用しています。
アオシマより新しく発売された陽炎と作り比べるのも良いと思います。


<実艦について>
 駆逐艦「不知火」は陽炎型の二番艦で、昭和14年12月20日に浦賀船渠で竣工、開戦時に第18駆逐隊に所属しハワイ作戦に参加、以後機動部隊と共にインド洋作戦・ミッドウェー作戦に参加、1944年10月レイテ沖開戦に参加、10月27日にシブヤン海で米機動部隊艦載機に攻撃され沈没。

<作例について>
 大戦初頭のハワイ真珠湾攻撃作戦時を再現しています。
 各部、リアルさを追求するためにアンカーチェーンをエッチングに変更し、ボラード・フェアリーダーの取替、エッチング手摺の取付け、艦橋の窓枠をエッチング化、25_連装機銃をエッチング化、煙突の蒸気捨管を真鍮パイプに変更、九二式四連装魚雷発射管・50口径三年式12.7p連装砲(C型砲)のジャッキステーをエッチングで再現しました。また、前・後部マストを真鍮線で作りかえ、爆雷充填台をエッチングパーツに変更しています。
 船体を GSIクレオスの舞鶴海軍工廠色、リノリウムをPT艦船カラーのリノリウム色で塗装し、エナメル塗料のジャーマングレーとブラックの混色でウォッシング。メタリックグレーでドライブラシしています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き
 第16回ピットロードコンテスト受賞作品



旧日本海軍 金剛型戦艦 金剛(1944)

<キットについて>
 ハセガワより発売されているウォーターラインシリーズ109高速戦艦「金剛」のキット。フジミが脱退したことで約13年程前にハセガワが担当したキットで、レイテ沖海戦時のスタイルになっています。
色々な部分で手直しが要るキットで出来ればリニューアルを希望したいものです。


<実艦について>
 戦艦金剛は1913年に巡洋戦艦としてイギリスのビッカース社で竣工、第一次大戦に参戦後、第一次改装工事に着手し、排水量が増大したことで速力が低下し、戦艦への変更がおこなわれました。
 1937年に第二次改装工事を完了し、機関・ボイラーの全面換装で速力30ノットの高速戦艦に生まれ変わります。
 開戦時マレー上陸作戦を支援、1942年5月ミッドウェー作戦に参加、1944年6月マリアナ沖海戦、10月レイテ沖海戦に参加後、同年11月21日台湾沖で米潜水艦シーライオンの雷撃を受け沈没しました。


<作例について>
 大戦後期のレイテ海戦時を再現しています。
 各部のリアルさを追求するため、アンカーチェーンをエッチングに変更し、ボラード・フェアリーダーの取替、エッチング手摺の取付け、艦橋の窓枠をエッチング化、25mm3連装機銃をエッチング化。航空作業甲板の作り変え、旋回盤・運搬軌条をエッチングにて再現。ケーシング天井の作り変える。前檣補強材(ガータープレート)を専用エッチングに変更しています。また、主砲をピットロード(PT)のグレードアップパーツ(レジン製)に変更し、後部マストはプラ棒などで作り変えています。

 船体を GSIクレオスの軍艦色32番・航空飛行甲板をPT艦船カラーのリノリウム色・木甲板をPT艦船カラーPC10甲板色で塗装し、エナメル塗料のジャーマングレーとブラックの混色でウォッシング。メタリックグレーでドライブラシしています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



旧日本海軍 富士型戦艦 富士(1905)

<キットについて>
 フォーサイトより発売されているシールズモデルシリーズのインジェクションキット。 キットの船体は最近主流の左右分割式で、船体や木甲板のモールドが非常に素晴しいと感じました。

<実艦について>
 戦艦「富士」は日本初の甲鉄戦艦で、明治30年 8月17日にイギリスのテームズ鉄工所で竣工しました。日露戦争時は第一艦隊に所属し、旅順封鎖戦、黄海海戦、日本海海戦に参加、その後一等海防艦となり、太平洋戦争後に解体されました。

<作例について>

 明治38年の日本海海戦当時を再現しました。
 各部のリアルさを追求するために、木甲板上のアンカーチェーンのモールドを削り金属極細チェーンに変更、防雷網展張棹はモールドを削り取り 0.4oの真鍮線とプラ棒で作り変え、展張り用のワイヤーを0.08oの銅線で再現しました。マストは真鍮線をハンダ付けし作り変えました。煙突のパーツ側面にはジャッキステーのモールドが予め削り落とし、組み立て、雨除け格子のモール ドをピンバイス・リューターで削り落とし、金属線で作り変えています。前・後煙突に蒸気捨管を取り付け(真鍮パイプを使用)、煙突からのワイヤーを0.08oの銅線で再現しています。また、主砲の30.5p砲・副砲の15.2p単砲の砲身を真鍮パイプで、75o単装砲の砲身は真鍮線で作り変えています。さらに、今回はジョーワールドの最上用塗装済 2段手摺を使用して手摺りを再現、艦尾のスタンウォークはピットロードの「三笠」用のエッチングより手摺を流用しています。
 船体全体にエナメル塗料のジャーマングレーと黒の混色でウォッシング後、ブラウンで錆を、グレーで汚れを表現し、メタリックグレーでドライブラシを施しています。

<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



旧日本海軍 伊号潜水艦 伊-400(1945)

<キットについて>

 ピットロード(PT)より発売されているスカイウェーブシリーズ W48のインジェクションキット。WLまたはフルハル仕様のどちらかを選んで製作できます。 2隻入りです。

<実艦について>
 昭和19年12月30日に呉海軍工廠で竣工し、第 6艦隊第一潜水戦隊に編入されます。昭和20年 7月29日ウルシー泊地攻撃のため大湊を出撃しますが、終戦のため内地に帰投、昭和20年 8月29日に米艦に捕獲されます。 戦後米国に回航され、調査・実験後海没処分されました。

<作例について>
 緊急浮上の様子を再現しました。 船体をフルハル状態で組み上げ、レーザーソーでカット。鋼板継ぎ目をサーフェイサーの吹きつけで 再現しています。水中聴音器の追加工作。潜望鏡やマストを真鍮線に変更し、双眼望遠鏡をプラ棒で 工作し取り付けています。25o単装・3連装機銃はジョーワールド社のエッチングパーツを使用しています。
 船体はPT艦船カラー呉海軍工廠色で塗装。 船体全体にエナメル塗料のジャーマングレーと黒の混色でウォッシング後、ブラウンで錆を、グレー で汚れを表現し、メタリックグレーでドライブラシを施しています。


<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



米海軍 アーレーバーク(フライトUA)級ミサイル駆逐艦 DDG-80ルーズベルト(2000)

<キット>

 ドラゴン社より発売されているキットで、フルハル仕様。

<実艦>
 アメリカ海軍が鋭意整備を進めている最新のミサイル駆逐艦で、2000年10月に就役しています。
満載排水量9200トン・全長155.3m・速力31ノット
現在48隻の同型艦が就役して、さらに14隻が建造中または発注されています。


<作例について>
 このキットはフルハルタイプですが、WLに仕上げることにしたので、プラ板で艦底板を作っています。 艦橋部分の合いが悪く、隙間が多くできるので溶きパテで埋め処理をしています。 作例では、PTのエッチングパーツ「PE139護衛艦こんごう・アーレーバーク用」とホワイトエンサインのエッチングパーツ「現用艦用」の手摺りを使用しています。
 船体はPTカラーのPC19-(3)現用米海軍グレー(1)、甲板上面をPTカラーのPC19-(4 )現用米海軍グレー(2)で塗装しています。 その後、船体全体をエナメル塗料の艶消し黒とジャーマングレーの混色でウォッシングし、細部に極細面相筆 でスミ入れしています。


<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き



米海軍 原子力空母ニミッツ級 CVN-68ニミッツ(1975)

<キットについて>

 ピットロードから発売されているフルハル・ウォーターラインが選べるコンパチキットで、ニミッツ は2005年モデルも発売されています。

<実艦について>
 アメリカ海軍原子力航空母艦二ミッツ級のネームシップ。 1975年5月に就役した1番艦で、艦齢33年のベテラン艦です。

<作例について>
 モデルグラフィックス266 2007年 1月号掲載作例です。 映画「ファイナルカウントダウン」で撮影されたニミッツを参考に製作しました。 格納庫に LEDを埋め込み中を照らすように工夫しています。甲板上・格納庫内には66機の艦載機を配置し、今回はじめてエッチングフィギュアを使用しています 。




<文章作成>kansen太郎、<編集>軍艦大好き
 第16回ピットロードコンテスト受賞作品



     
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