展示室Ⅱ 2019



旧日本海軍 給油艦 速吸 1944 (アオシマ製)

- 2019年3月20日完成 -
<キット>
 給油艦「速吸」は、巷で人気のブラウザゲーム“艦これ”に登場する艦名として一般的に有名となったため、ウォーターラインシリーズ(WL)を手掛けるアオシマが1/700プラキットとして開発したもので、“艦これ”シリーズのキットが先行販売し、後にWLにて2017年に発売されました。
 通常ならば、このようなマイナーな艦がWLで発売されることは非常に珍しいことで、ブラウザゲームの人気力が高いことを思い知らされる一件でした。 

<作例>
 キットの船体はバスタブ式で舷側には喫水ラインがモールドされているため、個人的な好みの喫水ラインの表現は容易に再現できます。航空機作業甲板を船体上甲板に取り付ける際は、仮組して支柱の取り付け具合を調整する必要があります。個人的にはこの部分の仮組にかなり苦労させられました。

<感想>
 昔のWLでは考えられなかった給油艦の登場に、流石に驚きました。シリーズが円熟期を迎えていることを痛感させられました。願わくば、もっとマイナー艦を発売して欲しいです。

 最近は、タミヤが消極的なのが気になります。シリーズの今後の同行が少し気になります。



旧日本海軍 駆逐艦 睦月 1941 (ヤマシタホビー製)

- 2019年5月10日完成 -
<キット>
 1/700駆逐艦「睦月」のキットは、ウォーターラインシリーズのハセガワより近代改装後の「睦月」が1973年に、近代改装前の「三日月」が1980年に発売されていますが、どちらも超ベテランキットとなり正直言って現在のユーザーが求めるキットレベルには届かない内容となっています。最近特型駆逐艦を積極的に開発している新興メーカーのヤマシタホビーがこの睦月型を2018年に発売しました。キットは開戦時仕様のようです。但し、その後の姉妹艦の発売はありません。

<作例>
 ヤマシタホビーのキットは、繊細で詳細なモールドが売りで、一昔前のピットロードのキットの戦略に近いのですが、形状自体も実艦に近いため現在のユーザーの求めるレベルに即したキット内容になっています。船体舷側のモールドも繊細なモールドが施されているのですが、個人的な好みの喫水ラインの再現が出来ないのが不満です。よって、キット艦底部に0.5㎜のプラ板を貼り付け、喫水ラインを再現していますが、この作業は舷側モールドを痛めやすく、大変苦労しています。
 艦首錨鎖甲板上の通風塔は、キット指示通り再現しましたが、通常は再現しないほうが良いようです。艦橋天蓋の一部にリノリウム張り再現をしていますが、根拠はないのでお薦めしません。個人的な好みでおこなったことです。

<感想>
 艦隊型駆逐艦の聡明期に活躍した睦月型。峯風型および神風型と併せて船体断面が台形状になっているところを忠実に再現した好キットです。
 峯風型や神風型も発売してほしいですね。



海上自衛隊 曳船 YT58号260t型 1941 (モデリウム製)

- 2019年7月30日完成 -
<キット>
 1/700海上自衛隊曳船のキットは、射出成型のプラキットでは初の登場となります。このキット、2018年に発売されました。シリーズとしては、レジン製のものが多いようです。

<作例>
 ほぼ素組みですが、実艦の写真を基に少し手を加えています。画面手前の58号は、船橋前面の通路?がないので削除しています。画面奥の67号はキットパーツのままです。防舷物のタイヤの取り付けも58号は独特で、縦長のゴム管みたいなものはプラ棒にて再現しました。

<感想>
 支援的な艦船も時々製作すると楽しいです。中々お薦めのアイテムだと思います。



    
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