<実艦について>
- 金剛型巡洋戦艦4隻に対応する超弩級戦艦の扶桑型4番艦として建造される予定でしたが、予算が付かずに建造が遅れてしまい、その間に扶桑型の不具合を修正した設計として建造されることになり、伊勢型2番艦として三菱長崎造船所において1917年4月30日に竣工しました。
- 大戦前までに大改装を行い、重圧な艦容に変化しています。大戦中は1942年のミッドウェー海戦に参加後、大改装により航空戦艦に改造され1944年のレイテ沖海戦に参加、1945年7月24日、呉にて米艦載機の攻撃を受け大破着底してその生涯を閉じました。
- <キットについて>
- 1998年に、タミヤが自社の大和型をリニューアル発売し、ウォーターラインシリーズ(WL)が本格的にリニューアルを始めました。シリーズのリニューアルは緩やかに進み、2002年に至って、ハセガワが自社の伊勢型戦艦をリニューアルしました。伊勢型戦艦は大戦後期に航空戦艦に改造された特徴的な戦艦です。
- 旧キットでは、戦艦では2番艦の「日向」のみが発売されていましたが、新キットでは1番艦「伊勢」も発売されています。ハセガワのWLキットは、個人的に出来が良いものと悪いものがあって一定していないイメージを持っていますが、このキットは完成後のイメージが良いと思いますので、傑作キットと判断しています。タミヤの大和型およびアオシマの長門型と同様に全体のバランスが良いのですが、ハセガワ独自性が少し感じられて面白いです。気軽に「日向」の雄姿が再現できるため、素組み派の私としてはお勧めキットですが、ちょっと値段が高いのがネックでしょうか。
- <作例について>
- いつもながらほぼ素組みですが、作例では少しだけ追加工作をしています。
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- キットでは、複雑な後楼形状を省略していますので、この部分を真鍮線で少し追加工作しました。
- 機銃類はピットロードの武装セットのものに交換しています。
- 船体色は我が造船所規定の佐世保工廠グレー、甲板はGSIのMr.カラーのタン色、リノリウム色はPT艦船カラーを使用しています。また、甲板はタミヤのエナメルカラーを使用してインパクトを付けています。
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