戦艦 榛名 旧日本海軍
 金剛型戦艦3番艦
掲載:2009年04月08日
 榛名(はるな)1944 (マリアナ沖海戦) <ハセガワ製キット改造>
 

 
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 112
    日本戦艦「榛名」
    1/700 ハセガワ 1994年発売
  • 日本艦船30pシリーズ 11
    「榛名」
    ノンスケール ニチモ ?年発売
 

<実艦について>
  • 1915年4月29日に神戸川崎造船所にて竣工しました。僚艦「霧島」と共に民間造船所で建造された国産超ド級戦艦です。
  • 1915年12月13日、第二艦隊第3戦隊に編入され、以降、中国方面やソ連領沿岸警備に従事します。
  • 1924年3月〜1928年7月、第一次改装工事を実施。
  • 1928年12月4日、横浜沖の特別観艦式で御召艦となります。
  • 1928年12月10日、第二艦隊第4戦隊に編入され、以降、芝罘方面で行動します。
  • 1929年11月30日、第一艦隊第1戦隊に編入され、以降、青島方面や馬鞍群島方面で行動します。
  • 1933年11月〜1934年9月、第二次改装工事を実施。
  • 1934年11月15日、第一艦隊第1戦隊に編入され、以降、青島方面や馬鞍群島方面で行動します。
  • 1936年6月1日、第一艦隊第3戦隊に編入され、以降、北支方面や南支方面で行動します。
  • 1942年1月6日、蘭印作戦を支援。
  • 1942年2月16日、南方部隊機動部隊に編入され、3月7日にクリスマス島砲撃、3月26日にはセイロン作戦に従事、5月27日にはミッドウェー海戦に参加します。
  • 1942年7月14日、第二艦隊第3戦隊に編入され、10月13日にガダルカナル島飛行場を砲撃しました。
  • 1944年6月15日、マリアナ沖海戦に参加。直撃弾二発を受け損傷します。10月25日にはレイテ沖海戦に参加。敵航空機の攻撃により損傷します。
  • 1945年1月1日、第 2艦隊第 1戦隊に編入され、警備艦となります。3月19日に呉工廠内にて敵艦載機の攻撃により被弾し、4月20日予備艦となり、6月1日には特殊警備艦となります。6月22日に米爆撃機 B29の攻撃により直撃弾一発を受け損傷。7月24日に敵艦載機の攻撃により直撃弾一発を被弾します。28日に再度艦載機の攻撃を受けてついに着底してしまいました。
<キットについて>
1/700「榛名」のプラキットは、ウォータラインシリーズ(WL)とシーウェーモデル(SW)のフジミから発売されています。SWキットは、1971年に当時WLとして発売されていました。1992年にフジミがWLを脱退し独自にシリーズ展開を始めたため、現在ではSWキットとして発売されています。WLではフジミが脱退したことによりシリーズから「榛名」が欠落し、ハセガワが再開発をして1994年に発売しました。
発売当時の一般的な考証と製品化に対する価格認識で、旧作となるフジミ製「榛名」を極力改善したキットでしたが、現在では見劣りしてしまって一般的評価はあまりよくないキットです。特に船体では艦首甲板付近の鎖錨甲板表現と艦橋構造物、甲板後部の飛行機作業甲板形状などが目立って不良ですが、厳密にはほとんどすべてが不良形状となります。こだわるならば、ほぼ全体を大改装しなければならないでしょう。(T_T)
<作例について>
作例では巷で言われる”ニコイチ”を行いました。上部構造物を、一般的な評判が良いニチモの30p艦船シリーズの「榛名」から調達し、改造して取り付けました。追加工作は以下のとおりです。
  • 艦橋構造物、第一煙突とその周辺トラス構造物、後部艦橋構造物はニチモのキットを使用しました。
  • 艦首の錨鎖甲板をプラ板とエッチングの鎖を使い、雰囲気で修正しました。
  • 後楼は主柱をニチモ製、支柱をハセガワ製とし、トップをプラ丸棒にて再現しました。
  • 後楼基部の高角砲弾薬供給所をプラ板の積み重ねにて再現しました。
  • 主砲塔、機銃類をピットロード(PT)の武装パーツに交換しました。
  • 航空機作業甲板のデリックは本体をハセガワ製、滑車とフックをニチモ製としました。
  • 舷外消磁電路を0.25o×0.5o のプラ角棒にて再現しています。
  • 舷外窓は雰囲気重視で閉鎖しました。
  • 艦橋基部の最上甲板は木甲板なので、伸ばしランナーを貼って板張りを再現しました。
  • 航空機作業甲板のリノリウム張りは、第三砲塔基部まで達していないため、面積を縮小し、伸ばしランナーを貼って板張り表現しました。
  • 航空機作業甲板の左舷側運搬軌条は実艦ではキット表現より長いので、伸ばしランナーにて延長しました。
  • 艦橋基部最上甲板側面にはPTの武装パーツよりパラベーンを、船体中央部側面にはWLの武装パーツセットよりボートダビットを調達して取り付けました。
我が造船所では、戦艦の船体色に佐世保工廠グレーを使用しています。木甲板はGSIクレオスのタン色にタミヤのエナメルカラーのブラウン色で変化を付けました。リノリウム色はピットロードの艦船カラーを使用しています。
<建造について>
建造工程については、下記のアイコンをクリックしてください。 

      
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