戦艦 比叡 旧日本海軍
 金剛型戦艦2番艦
掲載:2008年12月30日
 比叡(ひえい)1942 <ハセガワ製>
 

 
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 110
    日本戦艦「比叡」
    1/700 ハセガワ 1994年発売
 

<実艦について>
1911年に横須賀海軍工廠にて起工され、1914年8月4日に竣工しました。わが国初の国産超ド級戦艦です。ワシントン海軍軍縮条約により主力艦保有量を制限された日本は、「比叡」を練習戦艦として改装しました。この時期、海軍の大演習時に天皇陛下のお召し艦として活躍し、国民に広く親しまれています。
ワシントン海軍軍縮条約後のロンドン海軍軍縮条約の脱退を受け、高速戦艦として大改装を行い、1940年に完成しました。
1941年の開戦時から1942年5月のミッドウェー海戦時まで空母機動部隊直衛任務を行い、1942年11月の第三次ソロモン海戦で米艦隊と至近距離にて激しい砲撃戦を展開し、被弾により装艦不能状態となって自沈しました。
<キットについて>
1/700「比叡」のプラスチックインジェクションキットは、ウォータラインシリーズ(WL)とシーウェーモデル(SW)のフジミから発売されています。SWキットは1971年にWLとして発売されいたキットで、フジミがWLを脱退したことによりSWキットとして発売されています。WLではフジミの脱退に伴い、シリーズより「比叡」が欠落したため、ハセガワが再開発を行って1994年に発売しました。
 発売当時の一般的な考証と製品化に対する価格認識によって旧作となるフジミ製「比叡」の欠点を極力改善したキットでしたが、現在の作り手側のハイレベルなキットへの要望には、少々見劣りしてしまい、一般的な評価があまり良くないキットです。
 これは、スケールキットとしての基本である“実艦に忠実”ということが果たされていないことに起因しています。こだわるならば、キット全体にかけて大改装しなければなりません。(T_T)
<作例について>
キットで実艦と目立って違う部分は、艦首鎖錨甲板、艦橋基部、後楼基部および航空機作業甲板の形状でしょうか?作例は、少しだけこだわりを盛り込みました。追加工作は以下のとおりです。
  • 艦首付近の錨鎖甲板の修正しました。
  • 艦橋基部の最上甲板の板張りを伸ばしランナーにて再現しました。
  • 航空作業甲板のリノリウム面積の縮小しました。
  • 艦中央部ボートダビットを伸ばしランナーにて再現しました。
  • 後楼基部の高角砲弾薬供給所をプラ板の積み重ねにて再現しました。
  • 主砲塔、機銃類をピットロードの武装セットに交換しました。
残念なことは最大の修正箇所である艦橋基部を修正していないことですが、この部分を修正しようとすると大工事となりますので今回は行いませんでした。(ToT)/~~~ 
我が造船所では、戦艦の船体色に佐世保工廠グレーを使用していますが、規定前に建造したために横須賀工廠グレーで塗っています。木甲板はGSIクレオス Mr.カラーのタン色にタミヤエナメルカラーのブラウンで変化を付けました。リノリウムはピットロード艦船カラーのリノリウム色を使用しています。

      
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