戦艦 霧島 旧日本海軍
 金剛型戦艦4番艦
掲載:2008年12月30日
修正:2013年06月09日
 霧島(きりしま)1940 <ハセガワ製>
↑ 左舷前方からの眺望
 (画像はクリックすると大きくなります。)
 右舷後方からの眺望
 (画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 113
    日本戦艦「霧島」
    1/700 ハセガワ 1994年発売


<実艦について>
1912年3月17日に三菱長崎造船所にて起工され、1915年4月19日に竣工しました。民間造船所で建造した国産超ド級戦艦です。1927年より1930年まで呉工廠にて第一次改装工事を行い、各種光学機器の装備や防御力の強化を行った結果、排水量とバルジ装着により船体幅が増したために速力が低下し、巡洋戦艦より戦艦に艦種変更されました。
 1934年より1936年まで佐世保工廠にて第二次改装工事を実施。工事は速力を増加することを主眼とし、機関部の改装と艦尾を7メートル強延長して30ノットの高速力を得ることに成功しました。
1941年の開戦時は第一艦隊第3戦隊に所属し、僚艦「比叡」と空母機動部隊直衛任務を行います。翌年の1942年1月にはラバウル方面攻略作戦支援、2月にはジャワ南方機動作戦に参加。3月にはセイロン作戦、5月にはミッドウェー作戦に参加して活躍。1942年7月には第 3艦隊第11戦隊に編入され、10月にガ島攻略部隊支援や南太平洋海戦に参加。11月9日にガ島砲撃に向かい、11月12日に第三次ソロモン海戦に参加します。この時敵艦隊と交戦し、僚艦「比叡」は損傷後に自沈、11月14日に再度ガ島砲撃に向かい、米戦艦「ワシントン」と「サウス・ダコダ」を中心とする艦隊と砲撃戦を繰り広げます。「霧島」は集中砲火を受けて炎上し、後に沈没しました。
<キットについて>
1/700「霧島」のプラスチックインジェクションキットは、ウォータラインシリーズ(WL)のハセガワとシーウェイモデル(SWM)のフジミから発売されています。
SWMは1971年に、当時WLとして発売されていました。フジミがWLを脱退し、独自にシリーズ展開を始めたため、現在では別シリーズのキットとして発売されています。
一方、WLではフジミが脱退により、シリーズより「霧島」が欠落し、ハセガワが再開発して1994年に発売しました。発売当時の一般的な考証と製品化に対する価格認識で、旧作となるフジミ製「霧島」を極力改善したキットでしたが、現在では少々見劣りしてしまって一般的評価はあまり良くないキットです。特に船体では、艦首甲板付近の鎖錨甲板表現と艦首のフレア形状と甲板後部の飛行機作業甲板形状が不良です。上部構造物と艦橋形状についても、4隻で微妙に違う部分が中途半端に表現されています。しかし、4隻共通の船体は「霧島」の図面を基にしたと言われており、航空機作業甲板形状が実艦に近い形状で再現されているようです。こだわるならば、ほぼ全体を大改装しなければならないでしょう。(T_T)
<作例について>
作例では大戦前の昭和15年頃を表現していますので、舷外消磁電路は再現していません。キットで実艦と目立って違う部分は、艦首鎖錨甲板表現、艦橋基部および後楼基部の形状でしょうか?作例は、少しだけこだわりました。
追加工作内容は、以下のとおりです。
  • 艦橋基部の最上甲板の板張りを伸ばしランナーにて再現しました。
  • 艦首付近の錨鎖甲板の修正しました。
  • 後楼トップを真鍮線と伸ばしランナーにて再現しました。
  • 後楼基部の高角砲弾薬供給所をプラ板の積み重ねにて再現しました。
  • 主砲塔、機銃類をピットロード社の武装セットに交換しました。
我が造船所では、戦艦の船体色に佐世保工廠グレーを使用しています。木甲板は GSIクレオスのタン色にタミヤのエナメルカラーのブラウンで変化を付けました。リノリウム色はピットロードの艦船カラーを使用しています。

     
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