<実艦について>
- 1899年1月24日、イギリスのバーロー・イン・ファーネス造船所で起工され、1902年3月1日に竣工しました。
- 1905年の日本海海戦で旗艦として活躍。しかし、その年停泊中に後部弾薬庫の火災により爆沈し、1906年8月に浮揚に成功して艦隊に復帰しました。
- 1921年にはロシア革命に伴い、北樺太の警備に従事して座礁。離礁に成功しますが、一等海防艦に格下げされています。1923年には廃艦となることが決定され、記念艦として1926年に一般公開されました。その後、大戦により荒廃しますが、戦後に補修されて現在に至ります。
<キットについて>
- 1/700「三笠」のプラキットは、シールズモデル(SM)のフォーサイトから発売されています。小国の日本が大国のロシアに完勝した日本海海戦において、旗艦として活躍した有名な戦艦です。
- SMは日本海海戦時に活躍した艦艇をラインナップしており、モールドは詳細ですばらしいです。ただ、船体が左右分割式なので、甲板との合わせに苦労するなど、組み立てはどちらかといえば難しいと思います。また、主砲の砲身の整形が歪であり、私の建造したものは超楕円でした。(T_T)
- でも、構造が複雑な明治時代の艦艇ということもあって存在感があり、苦労して建造すれば完成時の喜びも大きいと思います。
<作例について>
- 後部マストの取り付けは、後部艦橋と接するため、マントレット装着時は要注意です。前後の旗竿は脆いので、整形には十分注意してください。
- 作例は、ほぼ素組みですが以下の追加工作を行っています。
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- 前部艦橋下の補強材は、伸ばしランナーにて雰囲気重視で再現しました。
- 艦首および艦尾舷側の副砲は、キットの作成指示では砲身のみを取り付けるのですが、船体内側に台座が再現されているため、砲室の窓をくり貫いて実艦に近づけました。
- 船体は、我が造船所では戦艦に佐世保工廠グレーを使用していますが、大きさから呉工廠グレーとしました。木甲板はGSIクレオスのタン色にタミヤのエナメルカラーのブラウンで変化を付けました。
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