戦艦 大和 旧日本海軍
 大和型戦艦1番艦
掲載:2009年02月10日
修正:2019年12月21日
 大和(やまと)1945 (天一号作戦時) <タミヤ製>
左舷前方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
右舷後方からの写真
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<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 113
    日本戦艦「大和」
    1/700 タミヤ 1998年発売


<実艦について>
戦艦大和の原案は、1937年3月の旧日本海軍による新造戦艦計画が始まりです。そして、1941年12月16日呉工廠で竣工しました。現在に至るまで、世界最大の艦載砲である口径46p砲を三連装三基搭載した大和型戦艦は、今日においても最強の戦艦と言われています。(^^) 戦艦「大和」は1942年に連合艦隊旗艦となり、ミッドウェー海戦に参加。その後はトラック諸島で過ごしますが、1944年にマリアナ沖海戦とレイテ沖海戦へ参加します。しかし、自慢の巨砲を敵の戦艦に撃つ機会はありませんでした。
レイテ沖海戦では米護衛空母群に主砲を浴びせましたが、戦況は好転せず、友軍の艦艇の多くが失われてしまいました。1945年4月7日、最後の戦闘となる沖縄特攻作戦に護衛艦 9隻とともに参加。米空母群の艦載機と戦い、左舷側を集中攻撃されて浸水により転覆、沈没しました。
<キットについて>
ウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤが1998年に旧キットからリニューアルしたものです。旧キットでは艦首平面形状や艦首波切板位置などの多くの場所が実艦と異なっていることが近年の考証で判明したため、一般的な評価はあまり良くありませんでした。新キットは、これらの欠点を新考証により修正して登場させたキットです。
現在では、沈没している実艦の調査が行われたこともあり、更なる新考証によって数箇所の修正点が発生してしまいましたが、キットの部品は完成後に分割ラインが目立たないように配慮されており、タミヤ特有の繊細なモールドと組み立てやすさによって上品な仕上がりにまとめられたキットです。
2004年にはシーウェイモデル( SWM)のフジミからも大和が発売されており、こちらもすばらしいキットのようですが、今回はWLキットを建造しました。
<作例について>
我が造船所、通例の素組みですが、以下の部分を追加工作しています。
  • キットでは2番および3番主砲塔上の機銃および艦尾機銃のブルワーク形状が円形をしています。最近の考証で多角形であることが判明していますので、修正しました。
  • キット指定では探照灯は4基ですが、最近出版された双葉社の「大和の最期」を参考に6基に変更し、また艦橋脇の機銃射撃指揮装置を 1組増加しました。
  • 舷側のボートダビットと消磁電路はキットのモールドを削り落とし、新たに再現しております。
船体色は我が造船所の戦艦色であるGSIクレオスの艦船カラー、佐世保工廠グレーを使用しました。リノリウム色はPT社の艦船カラーよりリノリウム色を選択。甲板色は木甲板色ではなく、最近では「黒っぽい色であった」というのが有力ですが、これはレイテ沖海戦時であって沖縄特攻作戦時には通常の甲板色であったとも言われています。
作品では、以前モデルアート誌に掲載された高橋ヤスヒコ氏の作風「オリーブ色の甲板」に魅せられまして、また、ボックスアートの色彩にも近いため、GSIクレオスのオリーブドラブを使用し、タミヤのエナメルカラーの黒色でアクセントを付けてこのような感じに仕上げました。そのほかの色は、すべてGSIのMr.カラーを使用しています。
最後にタミヤのエナメルカラー黒色を使用して、艦舷の窓などをスミ入れし、全体を半艶で吹いて完成です。

       
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