「阿武隈」 旧日本海軍
 飛龍型(改蒼龍型)航空母艦
掲載:2006年08月13日
修正:2020年03月02日
 飛龍(ひりゅう)1941 <アオシマ製旧キット>
 

 
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 203
    日本航空母艦「飛龍」
    1/700 アオシマ 1971年発売 <絶版>
 

<実艦について>
蒼龍型航空母艦2番艦として計画されましたが、「蒼龍」をベースとし、改良する形で建造されたため艦容が「蒼龍」と大きく異なっています。1936年7月8日に横須賀工廠にて起工し、1939年7月5日に竣工しました。
1941年には南支方面で行動、同年7月には南部仏印進駐作戦に参加。12月の開戦時にはハワイ沖開戦に参加しています。その後、ウェーキ攻略作戦に協力。1942年1月にはアンボン攻撃、2月にはポートダーウィン攻撃、3月にはチラチャップ攻撃、クリスマス島攻撃、セイロン島作戦に参加、4月にはコロンボ攻撃、ツリンコマリ攻撃と目まぐるしく活躍します。
そして、同年6月のミッドウェー海戦に参加し、米艦載機の爆弾4発を甲板前部に受け、格納庫が大火災を起します。その後、機関にまで火災の影響がおよび操艦不能となったため、駆逐艦「巻雲」の魚雷で自沈しました。
<キットについて>
1/700「飛龍」のプラキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマから発売されていますが、現行キットはシリーズ 219となっていて、2004年にリニューアル発売されたものです。今回はシリーズ 203の旧キットを建造しました。この旧キットは、ハセガワの「赤城」、フジミの「翔鶴」、と同世代のキットです。現在の新キットと比べてしまうと見劣りしますが、個人的に全体の形状は概ね良いと思います。但し、空母として目立つ艦橋の形状不良が最も気になる部分でした。
<作例について>
基本的には素組みですが、以下の追加工作を行っています。
  • 艦橋窓枠は、キットでは再現されていません。窓枠を 0.3oプラ棒にて再現しました。
  • 機銃類、高角砲はすべてリニューアルパーツを使用しています。右舷の煤煙避けシールド付き機銃は2連装なので、キットパーツにはありません。3連装の銃身を削り、2連装にしています。
船体は、我が造船所の重巡色である横須賀海軍工廠色を使用しています。飛行甲板部はタン色にエナメルの黒色と茶色で変化を付けています。
艦載機は「零戦21」と「99艦爆」を並べています。作例では省いていますが、当時の「飛龍」は2航戦の2番艦でしたので、水色の帯 2つを胴体に巻いていました。

      
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