「阿武隈」 旧日本海軍
 蒼龍型航空母艦
掲載:2007年10月16日
修正:2015年12月24日
 蒼龍(そうりゅう)1941 <アオシマ製旧キット>
  左舷前方からの眺望
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  右舷後方からの眺望
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  <使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 204
    日本航空母艦「蒼龍」
    1/700 アオシマ 1972年発売 (絶版)

<実艦について>
1937年12月29日呉工廠にて竣工し、第二艦隊第2航空戦隊に編入されます。1938年〜1940年にかけて南支、北支方面で行動。1941年4月10日に第一航空艦隊第二航空戦隊に編入されます。同年11月26日、機動部隊として単冠湾を出撃し、12月8日にハワイの真珠湾を攻撃しました。12月21日から23日までウェーキ攻略作戦に協力。1942年1月にアンボン攻撃、2月にポートダーウィン攻撃、3月にジャワ南方にて艦船攻撃、チラチャップ攻撃、クリスマス島攻撃、セイロン島作戦に参加、4月にはコロンボ攻撃、ツリンコマリ攻撃と快進撃を続けます。
そして、同年5月27日に柱島を出撃し、運命のミッドウェー海戦に参加します。6月5日にミッドウェー北方にて敵空母艦載機の爆弾3発の直撃を受けて炎上。火災を鎮火することが出来ず、爆弾庫に火が回って爆弾の誘爆により大爆発を起こしたのちに沈没しました。
<キットについて>
1/700 空母「蒼龍」のプラキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマから発売されていますが、現在発売されているキットはリニューアルキットです。
先代のキットにあたる本キットは、発売から37年もの間、1/700 のプラキットとして唯一のものでした。しかし、WLでは評判が悪いキットであり、考証的にも実艦にはほど遠いものとなっています。このキットを製作した当時、空母「蒼龍」のリニューアルはまったく考えられない状態でした。以前、僚艦「飛龍」のリニューアルキットが発売された時に、アオシマの開発担当者が雑誌のインタビューで“空母「飛龍」の次は「蒼龍」をやりたいですね”といったコメントを出されていたことを覚えており、新キットの発売が待ち遠しいのですが現実には「飛龍」の次に扶桑型戦艦のリニューアルとなりました。「蒼龍」開発となると資料不足で中々開発出来ないのかなぁ…、それとも「飛龍」の売れ行きがあまりよくなかったのかなぁ…なんて考えてしまいます。それほど遠くない将来にリニューアルされるものと期待していますが、実際のところはどうなんでしょう?そんなところで現在でもこのキットが現役として活躍しています。
…と言う思いを持って、当時旧キットを製作したものでしたが、現在では2010年に待望のリニューアルがされており、その後にフジミの特シリーズからも「蒼龍」が発売されて恵まれた環境にあります。
先代キットとなる旧キットは、細かいところをチェックするとすべてが間違いだらけであることがわかってしまい、製作意欲が簡単に吹き飛んでしまいます。よって、予め修正部分を限定してから製作すると良いでしょう。後のところは、あえて目を瞑って製作することをお勧めします。主要部分の設計が古いため、やはり完成後の姿がどうしても古臭くなってしまいますが、作り安さと値段、そして作り手の割り切りがあれば簡単に「蒼龍モドキ」を再現できるキットとして楽しむことができます。

<作例について>
作例では、ちょっと修正を行っています。追加工作は以下のとおりです。
  • 艦橋構造物の形状修正。
  • 艦首形状の修正。
  • 機銃座の形状と位置修正。
  • 飛行甲板後部の板張り表現の修正。
  • 倒立式マストの修正。
  • 遮風板を塗装で表現。
  • 主マストの形状と取り付け位置を修正。
  • 右舷前部の探照灯モールド削除。
  • 右舷前部舷側の指揮装置?削除。
艦載機は零戦21型、99式艦爆、97式艦攻を搭載させました。すべての機の胴体には水色の帯を巻きました。2航戦所属機の印しです。甲板上の白線はキットのまま、架空?です。

      
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