「阿武隈」 旧日本海軍
 雲龍型航空母艦3番艦
掲載:2006年11月23日
修正:2015年07月26日
 葛城(かつらぎ)1944 <アオシマ製旧キット> 
 左舷前方からの眺望
(画面をクリックすると大きくなります)
  右舷後方からの眺望
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<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 206
    日本航空母艦「葛城」 
    1/700 アオシマ 1973年発売 (絶版)
 

<実艦について>
実艦の行動を簡単にまとめてみました。
  • 1942年12月8日、呉工廠にて起工し、雲龍型航空母艦3番艦として1944年10月15日に竣工しました。
  • 1945年3月19日呉付近にて米空母艦載機と交戦し、命中弾1発を受けます。7月24日にも米艦載機と交戦し、左舷中部に命中弾1発を受けます。さらに、7月28日にも米空母艦載機と交戦し、飛行甲板に命中弾 2発を受けますが航行可能状態で終戦を迎えました。戦後、最大級の復員輸送船として活躍します。
  • 1946年12月22日より大阪の日立桜島により解体工事が始まり、1947年11月30日に解体工事が終了し、その姿は永遠に失われました。
<キットについて>
1/700 空母「葛城」のインジェクションキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマとスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから発売されています。SWのキットは最近開発されたもので、考証的にもWLより実艦に忠実です。
一方、WLのキットは、発売以来30年間「葛城」の唯一の1/700 キットとして貴重な存在でした。1999年に僚艦「天城」が発売されるにあたり、「葛城」もリニューアルされています。修正箇所は左舷スポイソンの一部修正、甲板モールドの探照灯格納蓋の形状と位置を修正、説明書のリニューアルパーツ使用例表示修正を行い、現在に至っています。
主要部分の設計が古いため、やはり完成後の姿がどうしても古臭くなってしまいますが、作り安さと値段、そして作り手の割り切りがあれば簡単に「葛城」を再現できる良いキットとして現在でも十分に通用すると思います。
<作例について>
作例はほぼ素組みです。艦首機銃指揮所のみ手持ちのジャンクションパーツより適当な円柱パーツを選び、追加工作しました。
艦載機は零戦52型、彗星艦爆、天山艦攻を搭載させました。甲板は、実艦では対空迷彩が施されていましたが、迷彩なしで製作しました。甲板上の白線はキットのまま、架空です。

    
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