巡洋艦 古鷹 旧日本海軍
 古鷹型一等巡洋艦 1番艦
掲載:2007年06月29日
修正:2014年03月18日
 重巡 古鷹(ふるたか)1942 <ハセガワ製>
 
 
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 345
    日本重巡洋艦 「古鷹」
    1/700 ハセガワ 2007年発売
 

<実艦について>
古鷹型は旧日本海軍がワシントン海軍軍縮条約下に建造した最初の一等巡洋艦です。7,100t程度の船体に重武装をどれだけ搭載できるかが課題の船だったようで、必然的に防御が手薄となりました。
「古鷹」は1926年3月31日に三菱長崎造船所にて竣工しました。1937年3月6日に呉工廠にて改装工事を始め、1939年1月30日に工事が終了し、艦容が大幅に変化しました。同年11月15日に第一艦隊第6戦隊に編入します。開戦後の1941年12月23日にはウェーキー島攻略作戦支援、1942年1月にはラバウル攻略作戦支援、3月にはラエ・サラモア攻略作戦支援と活躍します。同年5月7日にはサンゴ海海戦に参加、空母「祥鳳」の護衛、翌8日には空母「翔鶴」の護衛を務めました。同年8月8日には第一次ソロモン海戦に参加し、他艦と共同攻撃を行い敵重巡 4隻を撃沈しました。
そして、1942年10月11日には最後の戦いとなったサヴォ島沖海戦に参加し、敵の集中攻撃を受けて3番砲塔、2番魚雷発射管に被弾して火災が発生、翌12日に沈没しました。
<キットについて>
ウォーターラインシリーズのリニューアルは緩やかに進行していましたが、シリーズの重巡洋艦として最後に残っていた古鷹型および青葉型のリニューアルが2007年についに行われました。
キットは先代キットの弱点であった艦橋構造物の形状を修正した良好な出来であり、加えてハセガワとしての独自色を極力再現しようとしている意欲作です。艦上構造物側面には窓やハッチの再現が施され、繊細なモールドが全体を覆うようになっています。また、波型甲板形状をうまく再現したところはこだわりを感じずには入られないと思います。
ただ、最近のハセガワ製キットに感じるのは非常に組みにくいという印象でしょうか?詳細なモールドが持ち味のピットロードのキットも組みにくいのですが、ハセガワのものはピットロードのものと違った意味で、分割ラインに疑問を感じる部分が多いように思えます。この点において、タミヤのキット並になれば技量不足の私的には大満足... といったところでしょうか?
<作例について>
我が造船所、通例の素組みですが、以下の追加工作を行っています。
  • 0.25o×0.5o プラ棒にて、舷外消磁電路を再現しました。
  • 25o機銃類はピットロード(PT)の武装パーツセットより調達し、換装しています。
  • 艦橋前部中段の13o連装機銃をPTの武装パーツより調達し、取り付けました。キットには付属されていません。
船体色はGSIクレオスの艦船カラーより軍艦色2のMr.カラー32を選びました。リノリウム色はPT艦船カラーよりリノリウム色を選択。その他、艦底色や黒色および白色などはすべてGSIのMr.カラーを使用しています。
最後にタミヤのエナメルカラー黒色を使用して、艦舷の窓などをスミ入れし、全体を半艶につや消しを混ぜたもので吹いて完成です。

       
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