巡洋艦 愛宕 旧日本海軍
 高雄型一等巡洋艦2番艦
掲載:2010年08月05日
修正:2020年03月06日
 重巡 愛宕(あたご)1942 (高角砲換装後) <ピットロード製>
 
 
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 55
    日本海軍重巡洋艦 「愛宕」
    1/700 ピットロード 2000年発売
 

<実艦について>
1932年 3月30日に呉工廠にて竣工。1933年〜1941年まで、青島方面や南洋方面など中国大陸近海にて行動します。

開戦後の1941年12月には、マレー上陸輸送船団、リンガエン上陸作戦を支援、1942年2月には、ジャワ島南方機動作戦に参加、同年3月には米駆逐艦を僚艦「高雄」と協同して撃沈。護送艦、商船、掃海艇なども協同撃沈します。6月にはミッドウェー海戦に参加し、ダッチハーバー攻撃を支援。同年8月には第二次ソロモン海戦に参加、11月には第三次ソロモン海戦に参加し、軽微な損傷をしました。1943年1月にはガダルカナル島撤退作戦支援、同年11月にはラバウルにて敵機の攻撃を受けて損害が出ます。

1944年6月にはマリアナ沖海戦に参加。同年10月にはレイテ沖海戦に参加し、栗田艦隊の旗艦として10月22日にレイテ湾に向け出航。翌23日にパラワン水道にて米潜水艦「ダーダー」の雷撃を受け沈没しました。

<キットについて>
1/700のプラモデル「愛宕」は、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマとスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロード(PT)より発売されています。SWキットは開戦当時の12p単装高角砲装備状態にも対応しており、竣工時から最終時まで幅広く作成が可能であり、パーツのモールドは詳細でメリハリがあります。SWキットの欠点は艦首錨の取り付け位置(アンカーレセス)が低すぎることと、艦橋中段の機銃坐の取り付け位置が実艦と違っていることでしょうか。説明書どおりに製作すると1941年の高角砲がを12p単装のものを搭載している状態となります。

一方、WLキットはSWキットより発売がわずかに遅かったもので、1942年3月以降の状態が再現できるキット内容であり、価格はSWキットより安くなっています。

<作例について>
キットでは1941年、高角砲が竣工当時時のままの12p単装砲を搭載している状態としていますが、高角砲を換装した1942年3月以降の姿を再現しました。ほぼ素組みですが、艦橋中段両舷の機銃座付近を修正しています。修正はMA誌連載の「連合艦隊編成講座」(2001年3月号)に準拠しました。飛行機作業甲板下の支柱はプラ棒にて追加しています。

塗装は、我が造船所の重巡に塗装する規定色が横須賀工廠竣工艦ということで、GSIのMr.カラー32軍艦色2を船体に塗装し、リノリウムはPTの艦艇カラーから調達しました。

      
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