巡洋艦 高雄 旧日本海軍
 高雄型一等巡洋艦1番艦
掲載:2010年08月05日
修正:2014年10月29日
 重巡 高雄(たかお)1941 (高角砲換装前) <ピットロード製>
   
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 54
    日本海軍重巡洋艦「高雄1942」
    1/700 ピットロード 2000年発売

 

<実艦について>
1932年5月31日に横須賀工廠にて竣工。1933年〜1941年まで青島方面や南支、北支方面など中国大陸近海にて行動します。

開戦後の1941年12月には、マレー上陸輸送船団、リンガエン上陸作戦を支援、1942年2月には機動部隊護衛、ポートダウィン空襲支援、ジャワ島南方機動作戦に参加、同年 3月には米駆逐艦を僚艦「愛宕」と協同して撃沈。護送艦、商船、掃海艇なども協同撃沈します。

そして、6月にはミッドウェー海戦に参加し、ダッチハーバー攻撃を支援。同年8月には第二次ソロモン海戦に参加、11月には第三次ソロモン海戦に参加しました。1943年1月にはガダルカナル島撤退作戦支援、同年11月にはラバウルにて敵機の攻撃を受けて2番砲塔右舷が損傷し、横須賀に帰港して修理を行います。

その後、1944年1月には駆逐艦「玉波」とともに空母「雲鷹」の護衛に従事。同年6月にはマリアナ沖海戦に参加、10月にはレイテ沖海戦に参加し、パラワン水道にて米潜水艦「ダーダー」の雷撃を受け損傷。ブルネイに引き返えします。その後、南遺艦隊に所属してシンガポールで行動。1945年7月、ジョホール水道に停泊中、英豆潜水艇XEの吸着時限機雷攻撃を受けて行動不能状態となり、終戦を迎えます。

1946年10月19日、英海軍により海没処分されました。

<キットについて>
1/700のプラモデル「高雄」は、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマとスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロード(PT)より発売されています。SWキットは開戦当時の12p単装高角砲装備状態にも対応しており、竣工時から最終時まで幅広く作成が可能であり、パーツのモールドは詳細でメリハリがあります。欠点は艦首錨の取り付け位置(アンカーレセス)が低すぎることと、艦橋中段の機銃坐の取り付け位置が実艦と違っていることでしょうか。説明書どおりに製作すると1942年の高角砲を12.7p連装のものに換装した直後の状態となります。

一方、WLキットはSWキットより発売がわずかに遅かったもので、1942年3月以降の状態が再現できるキット内容であり、価格はSWキットより安くなっています。

<作例について>
今回は、SWキットを製作してみました。作例は我が造船所恒例の素組みです。

キットでは1942年3月の高角砲換装直後をモデル化していますが、開戦当時の状態として作成しました。ほぼ素組みですが、艦橋中段両舷の機銃座付近を修正しています。修正はMA誌連載の「連合艦隊編成講座」(2001年3月号)に準拠しました。飛行機作業甲板下の支柱はプラ棒にて追加しています。

塗装は、高雄が横須賀工廠竣工艦ということで、GSIのMr.カラー32軍艦色を船体に塗装し、リノリウムはPTの艦艇カラーから調達しました。

      
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