巡洋艦 鬼怒 旧日本海軍
 長良型二等巡洋艦5番艦
更新:2007年12月16日
修正:2015年01月14日
 軽巡 鬼怒(きぬ)1941 <タミヤ製>
 

 
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 321
    日本軽巡洋艦「鬼怒」
    1/700 タミヤ 1992年発売
 

<実艦について>
鬼怒の艦歴を以下にまとめてみました。
  • 1922年11月10日、神戸川崎造船所で竣工しました。
  • 1923年〜1940年には青島方面で主に行動しています。大戦初期はマレー、ジャワ攻略作戦を支援。船団護衛や陸軍部隊の揚陸などに従事、中期から後期にかけても大きな海戦には参加していません。
  • 1944年10月にオルモックからマニラに向けて行動中、米軍機の攻撃を受け沈没しました。

<キットについて>
1/700「鬼怒」のプラキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤとシーウェイモデル( SWM)のフジミから発売されています。WLキットは SWMキットを十分研究して発売されたキット?であるため、一般的に良い評価をされています。一方、 SWMキットは1972年に開発された古参キットで、艦橋形状、機銃配置などが実艦と異なっており、一般的な評価はあまり良くありません。今回はWLキットを建造しました。WLキットでの建造は特に注意点がありません。

個人的に少し気になるところとしては、航空機作業甲板のリノリウム押さえのモールドがない所でしょうか。…どうやら、開発当時はこの部分を鉄甲板と考えていたようですね。

98式夜間偵察機は、このキットのみに付属されるもので、貴重なため一般的評価は高いようです。

<作例について>
キットでの最大の悩みは、艦橋天蓋が前楼まであったかどうかでした。手持ちの資料写真を穴が開くほど眺め、また僚艦の状態を考慮した結果、天蓋はキットどおりで後部は天幕を張っていたのではないかと推測しました。

なお、開戦当時、鬼怒は潜水戦隊旗艦の配属だったため、98式夜偵は搭載していなかったようです。正しくは94式水偵。

作例はほぼ素組みで、追加工作として以下の作業を行っています。
  • 航空機作業甲板下の支柱および艦首波除板をプラ棒で再現。
  • 左舷前部のボートダビットは他のものより大型で形状が異なります。今回はウォーターラインシリーズの大型艦用武 装セットより調達しました。また、その取り付け位置の変更を行っています。
  • 25o単装機銃はピットロード(PT)の武装セットものに換装しました。
  • 魚雷発射管はキットの指示のように前向きではなく後ろ向きに固定されていたようなので、後ろ向きに取り付けています。取り付けの際には取り付け位置がずれてうまく取り付けられないため、発射管のダボを削り取り、接着しています。
  • 艦橋側面にピンバイスを使い窓を表現すると、艦橋構造物が映えます。
船体や上部構造物は、我が造船所の軽巡色である呉工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、その他はすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

      
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