<実艦について>
- 艦歴については、以下の通りです。
- 1922年4月21日、佐世保工廠で竣工しました。
- 1923年〜1940年には主に中国大陸の青島方面で行動しています。
- 1942年には、機動部隊直衛の第10戦隊に配属され、ミッドウェー海戦、第2次ソロモン海戦、南太平洋海戦、第3次ソロモン海戦に参加。第3次ソロモン海戦により小破しました。
- その後はトラック方面で行動、大戦後期は輸送任務に従事し、1944年8月7日鹿児島沖にて米潜水艦の雷撃を受け沈没しました。
<キットについて>
- 1/700「長良」のプラキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤとシーウェイモデル(SWM )のフジミから発売されています。 SWMキットは1972年に開発された古参キットで、細かな部分にリサーチミスが目立ち、一般的な評価はあまり良くありません。一方、WLキットは
SWMキットを十分研究して発売されたキット?のため、一般的な評価は良いようです。しかし、 WLキットも近年の考証によると船体の前部の魚雷発射管とウェルデッキの有無のリサーチミスや、艦橋前の機銃座の形状と機銃の種類なども異なっています。今回はWLキットを建造しました。
- これもちょっと個人的に気になるところですが、航空機作業甲板のリノリウム押さえのモールドが無いのが残念です。どうやら、開発当時はこの部分を鉄甲板と考えていたようですね。
<作例について>
- ちょっと改造工作をしています。改造、追加工作は以下のとおりです。
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- 航空機作業甲板張り出し下部の支柱をプラ棒で再現しました。
- 21号電探の取り付けをキット指定の艦橋天蓋上より前楼トップに変更しました。
- 天蓋上には4.5m測距儀を取り付けました。
- 艦首の波除板をプラ板で追加工作しました。
- 最近の有力説によると前部魚雷発射艦は竣工当時のままであったとの事です。作例では従来の通説どおり、前部魚雷発射管やウエルデッキを撤去した状態を再現しています。
船体や上部構造物は、我が造船所の軽巡色である呉工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT艦船カラーのリノリウム色で塗装、その他はすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
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