巡洋艦 龍田 旧日本海軍
 天龍型二等巡洋艦2番艦
掲載:2016年11月08日
修正:2016年11月08日
 軽巡 龍田(たつた)1942 <ハセガワ製新キット>
 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 358
    日本軽巡洋艦 「龍田」

    1/700 ハセガワ 2015年発売
 

<実艦について>
日本海軍軽巡洋艦の先駆けとなった天龍型は、オールギアードタービンを装備して推進機構を初めて3軸とし、当時の最有速33ノットを誇り、また53cm三連装魚雷発射管も初めて搭載しました。中心線上に配置された発射管は、当初魚雷の本体強度の不足によって海面より遠距離発射が不可能だったことから、左右舷側に軌条を移動して発射する独特な構造でした。のちに、魚雷本体強度が強くなったため、艦体中心線上から魚雷発射が可能となり、発射管は固定する改装を受けています。天龍型2番艦「龍田」は、佐世保工廠にて1番艦「天龍」の竣工よりも早い1919年3月31日に竣工しました。船体形状は当時の一等駆逐艦を大きくしたような俊敏で軽快なスタイルとなっており、当時としては斬新な設計だったようです。
開戦時は第4艦隊第18戦隊として同型艦「天龍」とともに第一次、第二次ウェーキ攻略作戦に参加、その後「天龍」とともに南東方面各地の攻略作戦を支持。1942年1月にはビスマルク攻略作戦、2月、3月にはブーゲンビル島攻略作戦を支援しました。6月にガダルカナル島飛行場設営に協力、ガダルカナル島に物資輸送を 3回行いました。1943年4月には第11水雷戦隊旗艦となり、1994年3月12日に東松二号船団を編成して緊急輸送任務に就き、木更津沖からサイパン島へ向かう途中、米潜水艦「サンドランス」の雷撃を受け13日午後 3時36分に沈没、1944年5月10日に除籍されました。
(参考:キット説明書)
<キットについて>
軽巡「龍田」の 1/700プラキットは、ウォーターラインシリーズのハセガワから発売されている本キットのみとなります。2015年にリニューアルキットが発売され、旧キットは在庫切れとなるまで並列して販売されているので注意が必要です。
旧キットはネームシップ「天龍」を基に、マストと艦載艇を新たに追加して竣工時仕様としたものです。主要部分は「天龍」のままで、キット最大の欠点となる艦橋構造物の形状不良でした。新キットでは最新考証を盛り込み、僚艦「天龍」と異なる艦橋形状を再現しています。また、甲板リノリウムは縦張りという考証を再現しています。
最新キットのためシャープで精密な「龍田」を容易に製作出来ますが、幾分パーツが細かく小さいためにストレスを感じさせられます。
<作例について>
キットは「龍田」の太平洋戦争開戦頃および最終時の1942年頃を選択して再現できますが、今回は最終時の1942年仕様としました。シリーズの特長である錘が付属されていないため、別途調達しています。
艦体グレーは我が造船所において軽巡規定色の呉工廠グレーを使用。リノリウム色などすべてをGSIクレオスのMr.カラーで塗装しています。
<建造について>
建造工程ついては、下記のアイコンからお入りください。 

     
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