<実艦について>
- 秋月型1番艦として、1942年6月11日に舞鶴工廠で竣工しました。6月15日には空母「瑞鶴」を護衛、同年10月には水上機母艦「日進」を護衛、ガ島輸送に従事しました。
- その後、第10戦隊第61駆逐隊に編入されます。1943年1月には第10戦隊の旗艦となりますが、敵潜水艦の雷撃により損傷し、戦線離脱します。修理のため佐世保を目指しますが、帰港途中で船体キールが折れてしまい、艦首部分を切断してしまいました。修理には建造中の同型艦「霜月」の艦首を取り付けて工事を短縮、11月には修理が完成し、空母「千歳」と「翔鶴」の護衛をします。
1944年6月にはマリアナ沖海戦に参加、10月にはレイテ沖海戦に参加して旗艦「瑞鶴」の直衛を務めますが、10月25日に敵潜水艦の雷撃を受け、船体中央部が屈曲し沈没しました。
<キットについて>
- 1/700「秋月」のプラキットは、現在フジミからシーウェイモデル (SWM)と新シリーズのシーウェイモデル特シリーズ (SWM特)、アオシマからは、ウォーターラインシリーズ(WL)、ピットロードからは、スカイウェーブWシリーズ(SW)と
3社で発売されています。旧日本海軍駆逐艦の中では直衛艦として建造されたこともあり、独特の艦容と駆逐艦としては大型の船体に人気があるものと推察します。事実、私もこの艦の魅力に見せられている一人です。^^;
発売されているキットのうち、今回はフジミのSWM特 キットをチョイスしました。このキットは2010年に発売され、現在発売されている1/700の「秋月」キットの中で最も新しいキットになります。
キットは2番艦「照月」との 2隻セットとして発売されており、竣工時の姿を現しています。したがって、秋月型駆逐艦の後期型や前期型の3番艦「初月」以降の同型艦を作成するには、改造しなければなりません。
このキットは最近流行となった精密指向に対応したキットであり、パーツ割は細かく、しかも部品は繊細で小さため製作が難しいものとなっています。流石に
1/700の「秋月」キットとしては最新なため、実艦に最も近い形状をしており、苦労して製作すればかっこいい「秋月」が出来上がるでしょう。
<作例について>
- 「秋月」は竣工時仕様で建造しました。全くの素組みですが、以下の変更を行っています。
- カッター用ボートダビットは、一方が収容状態、もう一方が展開状態と両舷で形状が違うため、2隻分の収用形状のみをチョイスしています。
- 後部マスト右舷側の甲板鉄張り表現をリノリウム張りに変更しています。
- 後部マストトップのヤード形状が実艦と異なるため、プラ棒にて修正しています。
船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべて
GSIクレオスの Mr.カラーを使用しています。
<建造について>
- 建造工程については、下記のアイコンからお入りください。 ↓
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