「阿武隈」 旧日本海軍
 秋月型防空駆逐艦5番艦
掲載:2011年04月20日
修正:2014年02月28日
 新月(にいづき)1943 <フジミ製改造>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • シーウェイモデル特シリーズ 32
    日本海軍駆逐艦 「秋月−竣工時−」 
    1/700 フジミ 2010年発売


<実艦について>
  • 秋月型5番艦として、1943年3月31日に三菱長崎造船所で竣工しました。
  • 4月1日、第11水雷戦隊に編入されます。
  • 5月18日、北方作戦に備え、呉を出港し横須賀で待機します。
  • 5月31日、第 8艦隊に編入されます。
  • 6月8日、呉を出港しラバウルへ進出します。
  • 7月2日、レンドバ港沖にて敵艦艇を攻撃し、陸上を砲撃します。
  • 7月4日、コロンバンガラ輸送作戦に従事し、敵巡洋艦と交戦。翌5日にブインへ入港しますが、夕方再び出港して作戦に従事中、敵艦隊の電探射撃を受けて沈没しました。

<キットについて>
秋月型の1/700プラキットは、現在フジミからシーウェイモデル(SWM)と新シリーズのシーウェイモデル特シリーズ(SWM特)、アオシマからは、ウォーターラインシリーズ(WL)、ピットロードからは、スカイウェーブWシリーズ(SW)と3社で発売されています。しかし、5番艦の「新月」のキットは残念ながら発売されていません。

発売されているキットのうち、今回はフジミのSWM 特キットをチョイスしました。このキットは2010年に発売され、現在発売されている1/700の「秋月」キットの中で最も新しいキットになります。

キットは1番艦「秋月」と2番艦「照月」との2隻セットとして発売されており、竣工時の姿を現しています。したがって、5番艦「新月」とするためには改装が必要となります。

このキットは最近流行となった精密指向に対応したキットであり、パーツ割は細かく、しかも部品は繊細で小さため製作が難しいものとなっています。流石に1/700の秋月型キットとしては最新なため、実艦に最も近い形状をしており、苦労して製作すればかっこいい秋月型が出来上がるでしょう。

<作例について>
「新月」は竣工してから数ヶ月で戦没したため、年次変化はありません。よって、竣工時仕様で建造しています。しかし、3番艦以降は秋月型の原型から改定された形状で建造されていましたので、このあたりを考慮して追加工作しました。

修正した部分を以下に示します。
  • 前部マスト中段より上部を電探装備仕様に変更するため、プラ板とプラ丸棒にて修正しました。21号電探はハセガワのエッチングを使用しました。
  • 煙突両舷に機銃が増備されたため、ピットロード(PT)の秋月型キットより機銃座の余剰パーツを調達しました。機銃は3連装に換装されましたので、すべてPT武装パーツより調達しています。
  • プラ板の堆積により、艦橋後部の電探室を再現しました。
  • カッター用ボートダビットは、一方が収容状態、もう一方が展開状態と両舷で形状が違うため、2隻分の展開形状のみをチョイスしています。
  • 後部マスト右舷側の甲板鉄張り表現をリノリウム張りに変更しています。
  • 後部マストトップのヤード形状が実艦と異なるため、プラ棒にて修正しています。
船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

<建造について>
建造工程については、下記のアイコンをクリックしてください。 ↓

    
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