<実艦について>
- 陽炎型5番艦として、1940年8月21日に浦賀船渠で竣工しました。1941年12月にはダバオ空襲作戦に協力、その後ダバオ、ホロ攻略作戦に参加します。
- 1942年1月にはケンダリー攻略作戦、アンボン攻略作戦に参加、2月にはマカッサル攻略作戦に参加します。その後、ジャワ南方機動作戦に参加、空母「加賀」を護衛して呉に帰港します。4月にマニラ湾口封鎖作戦、5月にはミッドウェー開戦に参加します。8月にはガ島輸送作戦に7回従事し、10月には南太平洋海戦に参加、11月には第三次ソロモン開戦に参加します。11月23日にラエ輸送作戦に従事、翌日の24日にラエ東方にて米機の攻撃を受け沈没してしまいました。
<キットについて>
- 1/700陽炎型駆逐艦のキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマとスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから発売されています。今回は、2004年にリニューアル発売されたWLキットを建造しました。
- WLキットでは、1番艦「陽炎」を始め、「雪風」など6隻を発売しており、また限定版で「黒潮」と「磯風」も発売しています。「早潮」は1942年11月の沈没で、陽炎級の中で「夏潮」に次ぐ損失艦です。キットでは、1941年頃を現しています。旧キットでは「陽炎」を1942年頃の設定でキット化していました。旧キットで問題となった、主砲塔、魚雷発射管、マストなどの形状は改善されて良好です。
<作例について>
- ほぼ素組みです。私としては大変うれいしいことです。キットでは1941年の開戦頃を設定しています。対空機銃の増加はなかったものと思われますので、キット指定どおりですが、以下の部分を追加工作しています。
- キット指示では1箇所のみ誤りがあります。探照燈はキット指定の75pではなく90pのものなので、キットパーツ以外から調達しなければなりません。今回はウォーターラインシリーズ武装セットの大型艦用から調達しました。
- キットの機銃類、艦首側ボートダビット、爆雷装填台及び投射機はピットロード社の武装セットより調達しました。
- 艦尾両舷の爆雷は伸ばしランナーで再現しました。
- 舷外消磁電路を0.25o×0.5oのプラ棒にて再現しました。形状は、手持ち資料写真の「不知火」と同じパターンにしています。
- 船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
なお、私的好みで舷側中央と艦尾の艦名を表記しておりますが、大戦中は塗りつぶされていました。
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