＜実艦について＞ -
- 1928年8月10日、舞鶴工廠で吹雪型1番艦（特Ⅰ型1番艦）として竣工しました。
- 1928年12月18日、第2艦隊第2水雷戦隊第11駆逐隊に編入され、主に中国方面で行動します。
- 1931年12月1日、第20駆逐隊へ移動し、中国方面で行動します。
- 1936年12月1日、再び第11駆逐隊へ移動、中支および北支方面で行動します。
- 1937年7月28日、第2艦隊第4水雷戦隊に編入され、北支方面で行動します。9月5日には第3艦隊第4水雷戦隊に編入され、中支および南支方面で行動します。同年10月20日には第4艦隊第4水雷戦隊に編入され、中支方面で行動します。
- 1938年11月15日、第2艦隊第2水雷戦隊に編入。
- 1939年11月15日、第2艦隊第2航空戦隊に編入。
- 1940年11月15日、第1艦隊第3水雷戦隊に編入。
- 1941年12月4日、マレー半島上陸船団の護衛をします。12月13日にはボルネオ攻略作戦に参加。12月22日にはクチン攻略船団護衛します。
- 1942年1月2日、第 3護衛隊に編入され、陸兵の輸送や船団護衛に従事。1月27日エンドウ沖海戦に参加し、僚艦「初雪」、「白雪」と協力し、英駆逐艦を1隻撃沈します。
- 1942年3月1日、バタビア沖海戦に、5月17日にはミッドウェー海戦に参加。以降、ガ島輸送作戦に従事します。
- 1942年10月11日、サヴォ島沖海戦に参加。第6戦隊と共にガ島砲撃に向かう途中、敵艦隊と遭遇し交戦。被弾して沈没してしまいました。
＜キットについて＞
- タミヤが1971年にウォーターラインシリーズ（WL）№29「吹雪」として発売したキットで、発売当初は既存キットに比べてシャープなキットとして大好評だったそうです。
「吹雪」のキットは特Ⅰ型の竣工時から性能改善工事前の状態で発売されています。魚雷発射管も現在では見劣りすますが、きちんと波除け盾がないものが付属されています。
現在では新規に開発された武装パーツを付属し、シリーズナンバーを№401に変更しましたが、せっかくのリニューアルパーツ（新規開発武装パーツ）にはシールドレスの発射管が付属されていないため、パーツをより精密なものにしたい場合はピットロードの艦艇装備セットあたりから調達する必要があります。
発売当初は好評だったキットも、開発されてから35年が経過して金型が疲弊しているようで、最近流通しているキットの主要パーツである船体や煙突などは成形状態があまり良くありません。また、二度にわたる価格改訂により値段が上昇したため、割高の印象が強くなりました。リニューアルが待たれるキットです。
＜作例について＞
- 「吹雪」は竣工時仕様として建造しました。船体以外の主要部分は、以下のとおりほとんどを追加工作しています。
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- 艦首側面の錨はリニューアルパーツより調達しました。
- 12.7㎝主砲塔および25㎜機銃類は、ピットロード（PT）の武装パーツより調達しました。主砲の砲身はPTの特型キットに同封のものを使用しています。これは、同社別売りの武装パーツセットのものより細くて短くなっています。
- 三連装魚雷発射管はPTの特型キットのものを使用。発射管の長さを多少切り詰めています。
- 探照燈後ろに方位測定艤をリニューアルパーツより調達、その下にプラ棒で方位測定室を再現しました。
- 第二煙突直前には機銃座がありますが、キットでは形状不良たため、プラ板で作り変えました。オーバースケールですがこの上には7.7㎜機銃が2つあり、キットの単装機銃で代用しています。
- 第二煙突後部の探照燈台座の下には缶室のダクトがあります。キットでは省略されているので台座下部を切断し、プラ板にてダクトを製作、この上に台座を付けました。
- 各部分の複雑な形状をしているオーバーヘッドレールをプラ棒にて再現しました。
- 伝声管をプラ棒にて再現しました。
- リノリウム押さえ金具を0.2㎜真鍮線にて再現しました。
- 7mカッターをリニューアルパーツより調達し、カッター用ダビットをPTの武装パーツより調達しました。
- 艦側面の窓を0.7㎜ピンバイスにて再現しました。
- Ｋ型爆雷投射機と装填台をPTの武装パーツから加工し、装着しました。
- 左舷前部と後部の予備魚雷格納筐の形状を修正し、右舷側の格納筐も含め、プラ板にて蓋を再現しました。
- 船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべて
クレオスのMr. カラーを使用しています。
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