<実艦について>
-
- 1927年12月18日、横浜船渠で竣工しました。第 2艦隊第 2水雷戦隊第11駆逐隊に編入されます。
- 1935年9月26日、本州東方洋上にて訓練中に台風に遭遇し、上甲板に軽微の損傷を受けます。(第4艦隊事件)
- 1939年〜40年、中国大陸沿岸方面で活躍。
- 1940年11月15日、第1艦隊第3水雷戦隊に編入されます。その後、南支方面で輸送船団護衛や哨戒に従事します。
- 1942年1月27日エンドウ沖にて英駆逐艦 2隻と交戦し、「吹雪」、「初雪」と協力して 1隻撃沈します。(エンドウ沖海戦)
- 1942年2月13日〜16日まで、シンガポール脱出艦船の攻撃を実施します。20日にはジャワ攻略作戦に参加、3月1日にはバタビア沖海戦に参加して艦橋左舷に命中弾を受けます。その後も船団護衛に従事。
- 1942年8月よりガ島揚陸作戦に従事。11月14日には第三次ソロモン海戦に参加、敵巡洋艦と交戦しました。
- 1943年2月1日、ラッセル島上陸作戦に従事します。28日にはラエ輸送作戦に従事し、3月3日にクレチン沖付近にて敵機の攻撃を受けて被弾し沈没しました。
<キットについて>
- ピットロードのWシリーズ旧日本海軍駆逐艦は、太平洋戦争参加艦艇を積極的に開発してきましたが、ここにきて対陣するウォーターラインシリーズのタミヤが担当している特型と白露型、松型および「島風」が未開発キットになりました。このうち、2007年に至り、特型を発売しました。キットは特型
4グループのうち、先ずU型を発売し、その後V型、最後にT型を発売しています。なお、改T型の発売はありませんでした。
T型は 9隻が建造されていますが、ネームシップの1番艦「吹雪」と大戦末期の8番艦「白雲」を発売しています。キットでは波除のない魚雷発射管も用意されているため、竣工時から大戦前期が再現できますが、厳密には船首楼後部の形状などから性能改善工事後が再現されているようです。デカールは同型艦2番艦「白雪」、3番艦「初雪」、4番艦「深雪」が付属。
船体パーツを左右分割式として特型独特の舷側フレアーを再現しています。魚雷発射管は残念ながら新規開発がされなかったため、初春型のものを代用するようになっています。主砲塔旋回用の軌条が再現されていないため、自分で真円をモールドしなければならないでしょう。
船体モールドは、シリーズ通例の繊細にて詳細なものですが、部分的には省略が目立つため、個人的には不満な部分をありました。特に、予備魚雷格納筐の蓋のモールドがないこと、前記のように主砲塔の移動用軌条モールドがないこと、第一煙突横の第二缶室給気筒のモールドなどです。
<作例について>
- 作例は1番艦「吹雪」のキットを2番艦「白雪」として製作しました。
- ほぼ素組みですが、下記の箇所を追加工作しています。
- 主砲塔の旋回用軌条をモールドし、内部は船体色で塗装しました。
- 第一主砲基部付近のリノリウム範囲の修正を実施しました。
- 魚雷発射管は、12年式3連装のものをWL小型艦武装パーツより調達しました。
- 舷外消磁電路は0.25o×0.5 oプラ角棒にて再現しています。
- 船首楼後端をプラ板にて延長しています。
- 船体色は、我が造船所で駆逐艦の規定色である舞鶴工廠グレー。リノリウム色など、その他もGISクレオスのMr.カラーを使用しています。艦名デカールは、大戦中仕様では不要なのですが、好みで貼っています。
<建造について>
- 建造工程については、下記のアイコンからお入りください。 ↓
|