<実艦について>
- 陽炎型12番艦として、1940年11月30日に佐世保工廠で竣工しました。僚艦「浦風」、「谷風」と共に第17駆逐隊に編入されます。
- 開戦時はハワイ作戦に従事、翌年の1942年1月にはビスマルク諸島攻略作戦を支援、2月にはピートダーウィン機動作戦、ジャワ南方機動作戦に参加。3月にはセイロン作戦、5月にはミッドウェー海戦、10月に南太平洋海戦、12月にはウエワク攻略作戦を支援します。1943年1月ラエ輸送作戦、ガ島輸送作戦に従事し、2月にはガ島撤退作戦に参加、8月にベラ・ラベラ沖海戦、10月にベラ・ラベラ沖夜戦に参加。11月にカビエン湾外で触雷により損傷。
1944年6月にはマリアナ沖海戦、10月にはレイテ沖海戦およびオルモック輸送作戦に参加、11月には戦艦「長門」や空母「信濃」を護衛しますが、「信濃」は敵潜水艦の攻撃で沈没しました。1945年4月に戦艦「大和」と沖縄特攻作戦に出撃し、敵航空機の攻撃により航行不能となり、僚艦「雪風」の砲撃処分を受けました。
<キットについて>
- 1/700「陽炎型」のプラキットは、スカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードとウォーターラインシリーズ(WL)のアオシマから発売されています。
- SWキットはシリーズでおなじみの力強い詳細なモールドで仕上がっており、好感が持てます。WLのキットは2004年にリニューアルされ、モールドが繊細で控えめな感じですが全体の仕上がりは良好で、一般的な評価は良いキットとなっています。
- 今回はSWキットを建造しました。SWキットでの建造は特に注意点はありません。各パーツ類もWLキットより少し太めなので、折れ易いことはないと思います。
<作例について>
- 今回の作例では、天一号作戦(沖縄特攻)時仕様で建造しました。ほとんど素組みですが、以下の追加工作を行っています。
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- 0.25o×0.5oプラ棒により、舷外消磁電路を再現しています。
- 機銃類の防弾版をプラ棒で追加しました。
- 船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
- なお、私的好みで舷側中央と艦尾の艦名を表記しておりますが、大戦中は塗りつぶされていました。
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