駆逐艦 桜 旧日本海軍 松型駆逐艦
 13番艦「桜」
掲載:2007年12月16日
修正:2014年11月29日
 桜(さくら)1945 (対空武装強化仕様) <タミヤ製>
   
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 429
    日本駆逐艦「桜」
    1/700  タミヤ  1995年発売

 

<実艦について>
松型駆逐艦は、それまで建造された艦隊型駆逐艦(ここでは甲型駆逐艦の陽炎型と夕雲型をいう)とは異なるコンセプトで建造されました。揚陸作戦や補給作戦に適した急造にむく簡易型駆逐艦という計画です。主機は鴻型水雷艇のものが採用されたため、必然的に速力は28ノット、航続距離も18ノットで 3,500カイリとなりました。艦型は工事簡易化のために直線を多用したデザインとなり、構造面もDS鋼(特殊鋼)を使用して重量軽減してきた艦隊型駆逐艦とは異なり、普通鋼材とHT鋼材(高張力鋼)を使用して重量増加するのはあきらめ、供給容易な鋼材を使用しています。機関配置においては、日本海軍駆逐艦で初めて缶室の分離が採用され、被害時の行動力喪失を防ぐように計画されました。
  • 松型13番艦として、1944年11月25日に横須賀工廠で竣工しました。
  • 1945年7月11日大阪湾において機雷に触雷し沈没しました。

<キットについて>
1/700「松型」のプラキットは、ウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤとシーウェーモデル(SM)のフジミから発売されています。SMのキットは艦尾の船体形状が実艦と大きく異なり、改松型(橘型)の直線形状となっています。また、第二煙突は船体中心上に接着するようになっていますが、実艦ではやや右舷側に偏った配置になり、一般的な評価はあまりよくありません。WLのキットは繊細で上品なモールドで仕上がっており、非常にシャープなキットです。今回はWLのキットを建造しました。WLのキットでの建造には、特に注意点はありません。各パーツ類が繊細なので折れ易いことに注意を払えば問題ないと思います。なお、このキットには艦底板に貼り付けるオモリが付属されていません。これが原因とは限らないのですが、私のキットは船体に艦首尾が持ち上がる反りが生じてしまいました。(T_T)

<作例について>
基本的には、キットの素組みですが、個人的な好みによりパーツを変更しています。

「桜」のキットは最終時仕様です(軍艦旗がある方)。ほとんど素組みですが機銃類と高角砲をピットロードの武装パーツに変更しています。

船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用していました。

     
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