「阿武隈」 旧日本海軍 峯風型一等駆逐艦
 1番艦「峯風」,10番艦「夕風」
掲載:2007年05月12日
修正:2014年11月23日
 峯風(みねかぜ)1920 / 夕風(ゆうかぜ)1944 <ピットロード製>
 

<使用キット>
−峯風−
 ・スカイウェーブWシリーズ 13「峯風」 1/700 ピットロード ?年発売
−夕風−

 ・スカイウェーブWシリーズ 20「夕風」 1/700 ピットロード ?年発売

<実艦について>
 1917年に成立した戦艦 8隻、巡洋戦艦 4隻を基幹とする八四艦隊完成案に伴い、主力艦に随伴する駆逐艦として 9隻を計画、翌年にも 9隻が計画されたのが峯風型駆逐艦です。しかし、1918年計画 9隻のうちの 3隻が船体幅を拡大した神風型駆逐艦となり、また 3隻が兵装配置を変更した改峯風型となったため、峯風型は計12隻が建造されました。

 −峯風−
 峯風は1920年 5月29日に舞鶴工廠で竣工し、峯風型のネームシップとなります。
 1941年は対馬海峡方面にて哨戒に従事、1942年には佐世保近海で哨戒活動後、サイパンやトラックなどで船団護衛に従事します。

 同年後半より1943年には東シナ海方面で船団護衛に従事し、1944年 2月10日台湾沖にて米潜水艦の雷撃を受け沈没しました。

 −夕風−
 夕風は1921年 8月24日に三菱長崎造船所で竣工し、峯風型の10番艦となります。

 1941年 4月10日には第一艦隊第 3航空戦隊に編入され、1942年 5月29日にミッドウェー作戦に参加。同年 6月20日に第一航空艦隊付属に編入され、内海西部にて空母「鳳翔」の着艦訓練を支援します。以降、終戦まで着艦訓練や対潜哨戒に従事し、戦後、復員輸送艦として活躍、1947年 8月14日に賠償艦としてシンガポールで英国に引き渡されました。

<キットについて>
 峯風の1/700 プラキットはスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから発売されています。キットのモールドは詳細にて力強いSWキット特有のものです。一般的にも実艦の特徴を良く捉えている好キットと評価されているようです。対空兵装強化の「夕風」は一部甲板上のモールドを削除するように指示されています。また、僚艦「汐風1945」の作成例も記されています。

<作例について>
 −峯風(1920)−
 1920年の竣工当時の艦橋天蓋が固定されていない状態を再現しています。
 ほぼ素組みですが、艦橋部分は説明書の指示どおり、窓枠を削り、プラ棒にて天幕支柱を再現しました。

 −夕風(1944)−
 1944年の対空兵装強化仕様を表しています。ほぼ素組みですが、船体にプラ棒にて舷外消磁電路を再現しました。後は説明書の指示どおり、魚雷発射管基部や予備魚雷格納筐を削る作業を行いました。

 船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべて GSIクレオスの Mr.カラーを使用していました。

 なお、船体側面中央部と艦尾の艦名は大戦中に消されていましたが、この時を再現する「夕風」では個人的な好みで艦名を再現しています。

    
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