「阿武隈」 旧日本海軍
 睦月型一等駆逐艦10番艦
掲載:2011年02月22日
修正:2014年11月23日
 三日月(みかづき)1927 −竣工時− <ハセガワ製>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ  417
    日本駆逐艦「三日月」
    1/700 ハセガワ 1980年発売


<実艦について>
  • 1927年5月7日、佐世保工廠で竣工しました。
  • 1941年4月10日、第1艦隊第3航空戦隊に編入されます。
  • 1941年12月8日、空母「鳳翔」、「瑞鳳」の護衛艦として内地で待機します。
  • 1942年5月29日、ミッドウェー海戦に参加。
  • 1942年7月には本土と台湾間の船団護衛、1943年6月にはラバウル方面にて輸送に従事します。7月28日にツルブで敵機の攻撃を受け、沈没しました。

<キットについて>
ハセガワが1980年に94として発売しました。ネームシップの「睦月」キットの発売時期とは7年の間があり、「三日月」発売はシリーズ拡充を狙ったものと思われます。キットはピットロードが近年睦月型を発売していますが、これらのキットはすべて近代改装後の艦容なので、竣工時仕様のキットとしては勇一となるハセガワ製「三日月」キットの価値は現在でも高いと思います。

現在ではシリーズbフ改定をして417として発売されていますが、現ユーザーが求めるレベルを考慮するとモールドがあっさりし過ぎており、古臭さは拭えないキットです。しかしながらが、全体的にシャープな出来映えのキットで、気軽に楽しむには適したキットと思います。

「睦月」のキットは近代化改修工事後の状態、「三日月」のキットは竣工時から近代化改修工事前の状態で発売されていますが、それぞれ艦橋パーツと煙突パーツを別パーツとしており、発売時期は古いですが睦月型の年次変化をキチンと表現しています。

開発されてから35年が経過した金型は疲弊しているようで、最近流通しているキットの主要パーツである船体や煙突などは、ヒケが見られて整形状態があまり良くありません。このあたりを考慮に入れて購入してください。

<作例について>
「三日月」は、約10年前に一度素組みしたものを改装工事しました。改装の目的は船体色の変更ですが、その他、前後マストのディティールアップも実施しました。
  • 前後マストは0.5o〜0.3oのプラ棒により、再現し直しました。
  • 甲板のリノリウム押さえ金具を伸ばしランナーにて再現しました。再現は、改装前より実施していたため、細部の修正を行いました。
  • 塗装は全面再塗装です。
船体色は、我が造船所で駆逐艦の規定色である舞鶴工廠グレー。リノリウム色など、その他もGISクレオスのMr.カラーを使用しています。デカールは、ピットロードのキットより調達していますが、駆逐隊番号が少し大きすぎるようです。(T_T)

<建造について>
建造工程については、下記のアイコンをクリックしてください。 ↓

     
inserted by FC2 system