「阿武隈」 旧日本海軍
 睦月型一等駆逐艦1番艦
掲載:2011年02月22日
修正:2014年05月01日
 睦月(むつき)1941 −迷彩実験時− <ハセガワ製>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 416
    日本駆逐艦「睦月」
    1/700 ハセガワ 1973年発売


<実艦について>
  • 1926年3月25日、佐世保工廠で竣工しました。
  • 1940年11月15日に第4艦隊第6水雷戦隊第30駆逐隊に編入されます。
  • 1941年12月8日に第一次、第二次ウェーキ島攻略作戦に従事します。
  • 1942年1月13日にラバウル方面、2月23日にラエ、サラモア、3月28日にブーゲンビル島、4月24日にモレスビーの各攻略作戦を支援します。
  • 1942年8月25日、ガダルカナル島攻撃の際にサンタイザベル沖にて敵機の攻撃を受け、沈没しました。

<キットについて>
ハセガワが1973年に77として「睦月」を発売しました。後年、同型艦「三日月」のキットを発売していますが、発売時期には7年もの間があります。

キットはピットロードが準同型艦の峯風型や神風型を発売するまで、峯風型から睦月型までの駆逐艦を再現するための貴重な材料として活躍したようです。現在ではシリーズbフ改定をして416 として発売されていますが、現ユーザーが求めるレベルに比較するとモールドがあっさりし過ぎており、考証的には間違いが多い箇所が目立つため、古臭さは拭えないキットです。しかしながらが、「睦月」のキットは近代化改修工事後の状態、「三日月」は竣工時から近代化改修工事前の仕様で発売されており、それぞれ艦橋パーツと煙突パーツを別パーツとしており、発売当時としては両艦の違いをキチンと再現しています。

全体的にはシャープな出来映えのキットで、気軽に楽しむには適したキットと思います。購入に当たっては、開発されてから35年が経過した金型は疲弊しているようで、最近流通しているキットの主要パーツである船体や煙突などは、ヒケが見られて整形状態があまり良くありません。このあたりを考慮に入れてください。

<作例について>
作例は1941年の大戦直前に行った迷彩実験時の仕様として建造しました。ほぼ素組みですが、以下の追加工作しています。
  • 艦首側面の錨はリニューアルパーツより調達しました。
  • 12.7p主砲および25o機銃類は、ピットロード(PT)の武装パーツより調達しました。
  • 艦橋構造物は上部形状を修正し、羅針艦橋前にプラ棒にて遮風板を追加、頂部にはPTの武装パーツより3m測距儀を調達しています。
  • 船首楼甲板はプラ板にて4o程度後方に延長しています。これに合わせて側面も修正しています。
  • 3連装魚雷発射管はリニューアルパーツのものを使用しました。
  • 探照燈後ろに方位測定艤をリニューアルパーツより調達、その下にプラ棒で方位測定室を再現しました。
  • 船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。
  • 探照燈前と二番煙突後ろの空間には機銃座があったので、プラ板にて再現し、13o単装機銃はキットのものを使用しました。
  • 各部分の複雑な形状をしているビームをプラ棒にて再現しました。
  • 伝声管をプラ棒にて再現しました。
  • リノリウム押さえ金具を0.2o真鍮線にて再現しました。
  • 7mカッターはリニューアルパーツより調達し、カッター用ダビットはPTの武装パーツより調達しました。
  • 6m通船はPTの武装パーツより調達しました。
    艦側面の窓を0.6oピンバイスにて再現しました。
  • 爆雷投射機と装填台をPTの武装パーツより調達し、二分割して装着しました。
  • 左舷前部と後部の予備魚雷格納筐の形状を修正し、右舷側の格納筐も含め、プラ板にて蓋を再現しました。
船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

<建造について>
建造工程については、下記のアイコンをクリックしてください。 ↓

     
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