駆逐艦 島風 旧日本海軍
 島風型一等駆逐艦
掲載:2015年09月10日
修正:2015年09月10日
 島風(しまかぜ)1944 <ピットロード製>
↑左舷前方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑右舷後方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 161

    日本海軍駆逐艦「島風」最終時


    1/700 ピットロード 2015年発売
 

<実艦について>
 旧日本海軍の駆逐艦は、甲型と呼ばれる陽炎型や夕雲型の登場により艦隊型駆逐艦としての性能はほぼ完成形に達しましたが、敵国、米戦艦の新造艦は高速化が明らかになり、これに対応した40ノットを超える駆逐艦の建造が求められました。
 こうして第4次軍備補充計画(C計画)に高速駆逐艦の試作艦建造が盛り込まれました。この艦は峯風型 4番艦「島風」が40.7ノットを記録したことにあやかり「島風(二代目)」と命名され、機関には陽炎型駆逐艦「天津風」が搭載した高温高圧のボイラーを採用して40.90ノット(過負荷速力)の高速を叩き出しました。

 また、旧日本海軍艦隊型駆逐艦の理想として新開発された61cm5連装発射管を3基搭載し、必殺の酸素魚雷を15射線発射でき強力な雷撃能力を得ています。

 完成後間もなく1943年 7月のキスカ島撤退作戦参加し作戦は無事に成功しました。翌年のレイテ沖海戦では戦艦「武蔵」が沈没する際に「武蔵」に移乗にていた重巡「摩耶」の乗員を収容しました。同海戦後にマニラに残留し、レイテ島オルモック湾への輸送作戦で第 2水雷戦隊旗艦として「浜波」、「長波」、「若月」とともに 5隻の輸送船の護衛を実施。11月11日、オルモック湾内にて347 機の敵機の攻撃を受け、 3時間の対空戦闘の末に沈没しました。

(参考:キット説明書)

<キットについて>
  1/700丙型駆逐艦「島風」のインジェクションキットは、長い間ウォーターラインシリーズ(WL)のタミヤより、1973年に発売されたキットのみが存在していましたが、2015年に至りスカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから新キットが発売されました。

 SWキットは、シリーズ定番のフルハル、洋上選択式模型です。同シリーズ旧日本海軍駆逐艦では、初の中国産キットですが、成形がシャープで繊細なモールドと相まって、現在のユーザーに対応したものになっています。

 但し、金型製作が従来とはことなることから、今までのシリーズの駆逐艦とは違った表情になってしまうのが残念です。しかし、ピットロードの独特の表現はあちこち散りばめられており、SWキットとしての個性は醸し出しているように感じられました。


 バリエーション展開で、竣工時仕様のキットも発売される予定です。

<作例について>
 現在の考証的にも正しく、全くの素組みで製作しました。但し、洋上模型としては喫水板が同封されていないため、プラ板を切り出しして喫水ラインを再現しています。

 船体や上部構造物は、当造船所規定の舞鶴工廠グレーで塗装、リノリウム色も含め、そのほかもすべて GSIクレオスの Mr.カラーを使用しています。

<建造について>
 建造工程については、下記のアイコンよりお入りください。 ↓
 

     
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