「阿武隈」 旧日本海軍
 夕雲型一等駆逐艦16番艦
掲載:2006年06月15日
修正:2015年03月06日
 朝霜(あさしも)1945 <ピットロード製>
↑ 左舷前方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 27
    日本海軍駆逐艦 「朝霜」 
    1/700 ピットロード ?年発売


<実艦について>
夕雲型16番艦として、1943年11月27日に藤永田造船所で竣工しました。

1944年6月マリアナ沖海戦に参加。同年10月のレイテ沖海戦に出撃しましたが、パラワン島付近で損傷した重巡「高雄」の護衛任務にあたり、引き返しました。

1945年4月、戦艦「大和」と共に沖縄特攻作戦に参加。機関のトラブルにより艦隊から脱落し、漂流中に敵空母機の攻撃を受けて沈没しました。

<キットについて>
1/700「朝霜」のプラキットは、スカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから発売されています。近年、ウォーターラインシリーズ(WL)のハセガワからも発売されましたが、新金型によるものではなく、旧キットのバリエーション展開となっています。WLのキットは船体形状が実艦と大きく異なるため、一般的な評価はあまりよくありません。

SWのキットはシリーズでおなじみの力強い詳細なモールドで仕上がっており、好感が持てます。今回はSWキットを建造しました。SWキットでの建造は特に注意点はありません。各パーツ類もWLキットより少し太めなので、折れ易いことはないと思います。

ボックスアートは雑誌「艦船模型スペシャル」の表紙でおなじみの水野氏。沖縄特攻作成時、高速で航行しながら左舷対空警戒中の「朝霜」を左舷後方から描いたものです。

キットでは大戦後期の武装強化仕様が製作できる内容となっていて、デカールは12番艦「早波」から最終艦「清霜」までの同型艦のものが付属されており、選択が可能です。

<作例について>
「朝霜」は大戦後期の天一号作戦(沖縄特攻)時仕様で建造しました。なお、資料によっては後部の二番砲塔が撤去されて機銃に換装されたように説明されているものがありますが、最近の考証より夕雲型の二番砲塔撤去は無かったようですので、注意するポイントです。「朝霜」の沈没直前の写真でも二番砲塔の存在が確認できます。

ほとんど素組みですが、以下の追加工作を行っています。
  • 0.25o×0.5oプラ棒により、舷外消磁電路を再現しています。
船体や上部構造物は、我が造船所の駆逐艦色である舞鶴工廠グレーで塗装しました。リノリウムはPT艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべて GSIクレオスの Mr.カラーを使用しています。

なお、私的好みで舷側中央と艦尾の艦名を表記しておりますが、大戦中は塗りつぶされていました。

     
inserted by FC2 system