<実艦について>
- 千鳥型水雷艇は、ロンドン軍縮条約によって駆逐艦の建造が規制されたため、中型駆逐艦(1,000tクラス)の代用として企画されたものです。ロンドン条約では基準排水量600tクラス以下の水上戦闘艦艇の保有量制限がなかったことから、第一次艦艇補充計画により4隻が計画され竣工しました。
−千鳥−
- 千鳥型1番艦として、1933年11月20日に舞鶴工廠で竣工しました。1937年〜1940年まで中支や北支方面で活躍しています。
- 1934年3月の「友鶴事件」により性能改善工事を受けます。
- 大戦中は船団護衛に活躍し、1944年12月21日に御前崎付近にて米潜水艦「タイルフィッシュ」の雷撃を受け、沈没しました。
−真鶴−
- 千鳥型 2番艦として、1934年1月31日に藤永田造船所で竣工しました。1937年〜1940年まで中支や北支方面で活躍しています。
- 1934年 3月の「友鶴事件」により性能改善工事を受けます。
- 大戦中は船団護衛に活躍し、1945年3月1日に那覇で敵艦載機の攻撃を受け、沈没しました。
<キットについて>
- 1/700千鳥型水雷艇のインジェクションキットは、スカイウェーブ大戦シリーズ(SW)のピットロードから発売されています。
キットはSWでおなじみの力強い詳細なモールドで仕上がっており、好感が持てます。比較的地味な艦でありますが、ピットロードはこのような地味な艦をプラキットとして発売してくれるので、本当にうれしく思います。プラキットとしては貴重な存在でもあるため、一般的評価も良いようです。
キットは 2隻入りで、大戦前の改装工事後の姿と大戦中の武装強化時を作り分けることができます。また、付属のデカールによって 1番艦「千鳥」と 2番艦「真鶴」が再現できます。
<作例について>
- −千鳥(1936)−
- 「千鳥」のキットは性能改善工事後仕様で、全くの素組みです。
船体は我が造船所の駆逐艦色であるGSIクレオスの舞鶴工廠グレーを使用、リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、艦橋天蓋は GSIクレオスのセールカラー色を使用、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
−真鶴(1945)−
- 「真鶴」は1945年の最終時の対空兵装強化状態です。追加工作については、以下に示すとおりです。
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- 0.25×0.5oプラ棒により、舷外消磁電路を再現しています。
- 私的好みにより、船体中央と艦尾に艦名デカールを貼りましたが、大戦中は塗り潰されていました。船体は我が造船所の駆逐艦色であるGSIクレオスの舞鶴工廠グレーを使用、リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
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