「阿武隈」 旧日本海軍 千鳥型水雷艇
 3番艦「友鶴」/4番艦「初雁」
掲載:2006年12月28日
修正:2014年10月29日
 友鶴(ともづる)1936/初雁(はつかり)1945 <ピットロード製>

 

 
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 40
    日本海軍水雷艇「初雁」
    1/700 ピットロード ?年発売

 

<実艦について>
千鳥型水雷艇は、ロンドン軍縮条約によって駆逐艦の建造が規制されたため、中型駆逐艦(1,000tクラス)の代用として企画されたものです。ロンドン条約では基準排水量600tクラス以下の水上戦闘艦艇の保有量制限がなかったことから、第一次艦艇補充計画により4隻が計画され竣工しました。

−友鶴−
  • 千鳥型3番艦として、1934年2月24日に舞鶴工廠で竣工しました。同年3月12日、訓練中荒天により転覆。沈没しなかったため、佐世保へ曳航されました。この事件は「友鶴事件」として有名です。この後、性能改善工事を受けます。
  • 1937年〜1940年まで、中支や北支方面で活躍しています。
  • 大戦中は船団護衛に活躍し、1945年3月24日に東シナ海にて船団護衛中に米軍の航空機の攻撃を受け、沈没しました。

−初雁−
  • 千鳥型4番艦として、1934年7月15日に藤永田造船所で竣工しました。1937年〜1940年まで中支や北支方面で活躍しています。
  • 1934年3月の「友鶴事件」により性能改善工事を受けます。
  • 大戦中は船団護衛に活躍し、1945年5月24日に香港へ入港し、以後行動せずに終戦を迎えました。

<キットについて>
1/700千鳥型水雷艇のインジェクションキットは、スカイウェーブ大戦シリーズ(SW)のピットロードから発売されています。
キットはSWでおなじみの力強い詳細なモールドで仕上がっており、好感が持てます。比較的地味な艦でありますが、ピットロードはこのような地味な艦をプラキットとして発売してくれるので、本当にうれしく思います。プラキットとしては貴重な存在でもあるため、一般的評価も良いようです。

キットは2隻入りで、大戦前の改装工事後の姿と大戦中の武装強化時を作り分けることができます。また、付属のデカールによって3番艦「友鶴」と4番艦「初雁」が再現できます。

<作例について>
 −友鶴(1936)−

「友鶴」のキットは性能改善工事後仕様で、全くの素組みです。

船体は我が造船所の駆逐艦色であるGSIクレオスの舞鶴工廠グレーを使用、リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、艦橋天蓋はGSIクレオスのセールカラー色を使用、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

 −初雁(1945)−
「初雁」は1945年の最終時の対空兵装強化状態です。追加工作については、以下に示すとおりです。
  • 0.25×0.5oプラ棒により、舷外消磁電路を再現しています。
私的好みにより、船体中央と艦尾に艦名デカールを貼りましたが、大戦中は塗り潰されていました。船体は我が造船所の駆逐艦色であるGSIクレオスの舞鶴工廠グレーを使用、リノリウムはPT社の艦船カラーのリノリウム色で塗装、そのほかはすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

      
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