給油艦 足摺 旧日本海軍
 足摺型給油艦1番艦
掲載:2014年06月09日
修正:2019年12月22日
 足摺(あしずり)1943  <ピットロード製>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ  153
    日本海軍足摺型給油艦 「足摺」
    1/700  ピットロード  2013年発売

<実艦について>
足摺型給油艦は1940年度のマル臨計画により計画された、機動部隊随伴用の8,000tクラスの中型給油艦です。前型の「洲埼」の補給品搭載量の2倍の能力を持ち、大型空母2隻に対し航空機用軽質油を給油することができました。

当初の計画では一般的な給油艦の形状となる予定でしたが、空母艦載機の爆弾、魚雷および弾薬の補給や、将兵の糧食、真水の補給、さらに航空機の整備を艦内で実施できる工作設備を有することを求められたことから、艦容が軍艦形式となりました。前部マストは20tの大型クレーンが装備され、防舷物として使用する 2個の浮船の積み下ろしを実施し、後部マストは 5tのデリックを装備して補給品の積み下ろしが行えるようになっています。

足摺型給油艦一番艦の「足摺」は、1943年1月30日に三菱長崎造船所で竣工し、竣工後は南方よりガソリン輸送任務に従事してシンガポール、バリックババンと内地やサイパンを往復、一度も機動部隊随伴任務をこなすことなく、1944年6月5日ミンダナオ島西方のスル海にて米潜水艦「バファー」の雷撃を受け沈没してしまいました。

(参考:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

<キットについて>
ピットロードが展開するスカイウェーブシリーズの新作として2013年11月に発売されたキットです。近年のピットロードでは、外国艦のすべてと自衛艦をほとんど中国のトランぺッターが製作するものを国内販売しており、空母「龍鳳」以来の久しぶりの国内開発キットです。しかも、「龍鳳」は従来の国内金型生産業者ではないようなので、従来からおなじみである金型業者が製作した久しぶりの国産キットでした。

モールド感、パーツ整形も昔懐かしい雰囲気で、ある意味進歩がみられないとも考えられますが、シリーズおなじみの雰囲気が味わえるキットでしょう。キットは船体を左右分割式とし、甲板をはめ込む従来の組み立て方となっており、パーツ整形に戸惑るのは当たりまえといったら失礼になりますが、ここはじっくり整形して組み立てすることをお勧めします。艦橋直後の主マスト兼クレーンはパーツ割が複雑で組み難いので、気を付けましょう。

同型艦「塩谷」も発売されおり、給油艦としては珍しい長船首楼の軍艦形状を船体にもつ足摺型給油艦の魅力を気軽に楽しめるキットです。


<作例について>
すべてを素組みで製作しています。船体グレーは大きさから軽巡クラスなので、我が造船所で軽巡指定の“呉工廠グレー”で塗装しました。艦橋下部の最上甲板は個人的な判断でリノリウム張りと想定し、リノリウム色で塗装しています。

<建造について>
建造工程については、下記の艦船アイコンをクリックしてください。↓

      
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