水上機母艦 日進 旧日本海軍
 日進型水上機母艦(日進型特殊潜航艇母艦)
掲載:2015年01月09日
修正:2019年12月22日
 日進(にっしん)1942 <アオシマ製>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • ウォーターラインシリーズ 555
    日本水上機母艦「日進」
    1/700 アオシマ 2014年発売
 

<実艦について>
旧日本海軍では、1937年度のB計画において高速施設艦(兼水上機母艦)として計画されたのが「日進」です。施設艦として敵地に突入する機会が多いため、主砲は高角砲に変わり14cm連装砲を艦首に3基搭載して打撃力を高めています。また、搭載したカタパルトは大和型戦艦に搭載されたものと同じ一式二号11型で、通常の艦艇が搭載しているカタパルトより高性能でした。

主機は大和型戦艦に搭載予定のディーゼルのみで僚艦「瑞穂」と同様のディーゼル推進艦でしたが、「瑞穂」のように主機に不具合があったかどうかは不明です。

1942年2月27日に竣工し、ミッドウェー海戦には「千代田」とともに第18戦隊を編成して参加。その後のソロモン諸島における戦いで主に輸送任務に活躍していましたが、1943年7月5日、重巡「利根」とともに呉から出航後、ブーゲンビルへ向かう途中のショートランド北水道にて米機B-24の空爆を受け、沈没しました。

(参考:キット説明書)

<キットについて>
発売にあたっては、既存キットの“千歳型”や「瑞穂」と準同型艦であることからパーツの大部分を「千代田」と「瑞穂」と共有しており、「日進」特有の細かな形状は再現されていません。しかしながら、特徴となる14cm連装砲塔や艦橋構造物は新規開発しており、開発費を抑えてうまくバリエーション化しています。本艦は同型艦や年代変化もなく活躍が地味なことから、「千歳」のバリエーションキットとしての開発方法は、やむ負えないところでしょう。

個人的に気になるのは二つ。まず、バルジのある「千代田」の艦体を流用したため、バルジを削る作業が伴うところです。次に、艦尾甲板が実艦と異なり、キットでは鉄張り表現ですが実艦ではリノリウム張りだったというところです。

<作例について>
ほぼ素組みですが、一部追加工作やパーツを他のものに変更しています。

変更箇所は以下のとおりです。
  • 主錨は縮尺状は正しい?かもしてませんが、模型の見栄え的には小さすぎるため、WLの大型艦用艦船装備パーツより調達しています。
  • 主マストは設計不良のため、船体に取り付けができません。基部を加工する必要があります。
  • 船体には0.25o×0.5oのプラ角棒にて舷外消磁電路を再現しています。
船体や上部構造物は、我が造船所の重巡色である横須賀工廠グレーで塗装しました。リノリウム甲板は GSIの Mr.カラー特色のリノリウム色で塗装、そのほかもすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。

<建造について>
建造工程については、下記のアイコンをクリックしてください。 ↓

      
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