「阿武隈」 旧日本海軍
 迅鯨型潜水母艦2番艦
更新:2009年09月26日
修正:2014年10月30日
 長鯨(ちょうげい)1935 <ピットロード製>
↑ 左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑ 右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ  35
    日本海軍潜水母艦「長鯨」
    1/700 ピットロード ?年発売
 

<実艦について>
潜水戦隊の旗艦兼母艦として1923年度計画で建造された潜水母艦です。1924年8月2日に三菱長崎造船所で竣工します。当時、配備が進んでいた海中型潜水艦9隻(3個潜水隊)から成る潜水戦隊の母艦兼旗艦設備を持ち、潜水艦搭乗員の休養、宿泊施設、補給用燃料、弾薬、補給水、食糧を搭載、また潜水艦装備品の調整修理に必要な設備も備えていました。

大戦時にはすでに旧式化していましたが新鋭の潜水母艦が空母に改装されてしまい、潜水母艦として任務する艦船が不足していたため、現役に留まって後方支援部隊に活躍しました。

開戦時には第3艦隊第6潜水戦隊旗艦として南支那海方面で活躍。1942年には潜水学校の練習艦として活躍し、1943年1月に第 8艦隊第7潜水戦隊としてラバウル方面で活躍、11月には第6艦隊第11潜水戦隊に編入され、訓練に従事します。1945年6月に舞鶴湾外で触雷し、7月には若狭湾で空爆を受けましたが、終戦時中破状態で残存しました。戦後復員輸送船として活躍し、解体されました。

<キットについて>
元々、ピットロード系列のレジンキットとして発売されていたものが、プラキットとして新規発売されたものです。艦種としては地味ですが、戦闘艦艇と一味違った商船構造が魅力で、戦闘艦艇と一緒に並べていても、一際目立つ艦容をしています。キットはPT独特の詳細にして力強いモールドで、個人的には非常に魅力を感じます。左右分割の船体で、艦舷のモールドも詳細に再現されています。

<作例について>
ほぼ素組みですが、少しだけ追加工作しています。
  • 上部構造物側面の支柱が再現されていないので、0.3oプラ棒で再現しました。
船体や上部構造物は、我が造船所の軽巡色である呉工廠グレーで塗装しました。木甲板を含めすべての色はGSIのMr.カラーで塗装しています。

      
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