<実艦について>
- 潜水戦隊の旗艦兼母艦として1920年度計画で建造された潜水母艦です。1923年8月30日に三菱長崎造船所で竣工します。当時、配備が進んでいた海中型潜水艦9隻(3個潜水隊)から成る潜水戦隊の母艦兼旗艦設備を持ち、潜水艦搭乗員の休養、宿泊施設、補給用燃料、弾薬、補給水、食糧を搭載、また潜水艦装備品の調整修理に必要な設備も備えていました。
大戦時にはすでに旧式化していましたが、新鋭の潜水母艦が空母に改装されてしまったため、なお後方支援部隊として活躍しました。
開戦時には第4艦隊第 7潜水戦隊旗艦として活躍、1942年7月には第8艦隊第7潜水戦隊旗艦としてラバウル方面で活躍します。1943年には潜水学校の練習艦として活躍し、1944年9月に沖縄へ航行中雷撃を受けて航行不能となり、10月10日に米空母艦載機の攻撃を受け、沈没してしまいました。
<キットについて>
- 元々、ピットロード系列のレジンキットとして発売されていたものが、プラキットとして新規発売されたものです。艦種としては地味ですが、戦闘艦艇と一味違った商船構造が魅力で、戦闘艦艇と一緒に並べていても、一際目立つ艦容をしています。キットはPT独特の詳細にして力強いモールドで、個人的には非常に魅力を感じます。左右分割の船体で、艦舷のモールドも詳細に再現されています。
<作例について>
- ほぼ素組みですが、少しだけ追加工作しています。
- キットではバルジが再現されていますが、竣工時の再現には不要なので削り落します。
- 上部構造物側面の支柱が再現されていないので、0.3oプラ棒で再現しました。
- 船体や上部構造物は、我が造船所の軽巡色である呉工廠グレーで塗装しました。木甲板はGSIのMr.カラーのタン色で塗装、そのほかもすべてGSIクレオスのMr.カラーを使用しています。
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