<実艦について>
- 初代あきづき型護衛艦は、もともと米国の域外調達(OSP) により建造された護衛艦で、設計から建造まではすべて日本国内で実施された国産護衛艦です。完成と同時に日本に引き渡された艦であり、当初は米海軍の駆逐艦番号が与えられていました。
DD-161「あきづき」の同型艦となるDD-162「てるづき」は、初代あきづき型 2番艦として1958年8月15日に起工され、1959年6月24日に進水、1960年2月29日に就役し、横須賀地方隊に配属されました。1969年9月1日に護衛艦旗艦になり、1986年3月27日に特務艦に種別変更され、1993年9月7日に除籍されました。
(参考:キット説明書)
<キットについて>
- キットは2011年5月に発売された“栄光の護衛艦シリーズ”第五弾です。このシリーズは戦後に設立された海上自衛隊の護衛艦をキット化しているもので、以前はレジンキットとして発売されていました。
実質的には前回発売されたネームシップの「あきづき」と同じ内容のキットですが、竣工当時と退役前の最終時とに作りわけが出来るようになっており、装備品が異なるため変化が楽しめます。金型はピットロードの従来キットと同じところが製作しているようで、力強い詳細なモールドとなっています。
キットでの欠点は、前部マスト中段より上のトラス形状が実艦と異なるところで、マスト断面が三角柱の形状なのですが、キットでは四角柱の形状をしています。
<作例について>
- 艦尾に可変ソナーを搭載した最終時仕様で製作しました。基本的には素組みですが、以下の修正や追加作業を行っています。
- 前部マストは中段より上部のトラス構造が実艦と異なるため、プラ棒にて工作。
- 前部マストは艦首方向の補強材が再現されていないので、プラ角棒にて再現。
- 作例の年時では第一主砲塔天蓋の艦番号と船体側面中央部の艦名のデカールは不要なのですが、個人的な好みで再現しています。
- 船体や上部構造物の垂直面は、ピットロード社の艦船カラーの“海自グレー1 ”で、水平面は“海自グレー2 ”で塗装、喫水線下部と煙突上部はGSIクレオス社のMr.カラーのつや消し黒で塗装しました。キットのレーダー類は、やはりエッチングパーツに頼るほうが見栄えが良いですね。
<建造について>
- 建造工程については、こちらをご覧ください。 ↓
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