海上自衛隊
 あたご型イージス・ミサイル護衛艦1番艦
更新:2009年11月21日
修正:2020年04月12日
 DDG-177あたご 2007 <ピットロード製>
↑左舷前方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑右舷後方からの写真
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
スカイウェーブJシリーズ 33
海上自衛隊護衛艦「あたご」
1/700 ピットロード 2007年発売


<実艦について>
あたご型は基本的に前級の”こんごう型イージスミサイル護衛艦”の拡大改良型ですが、SH-60Kヘリコプターを 1機搭載するため格納庫を新設した形になっています。格納庫を新設したことにより後方の2基のレーダーは装備位置をこんごう級より甲板1層分上げ、後方視界の確保を行いました。さらに、原型の米駆逐艦「アーレイバーク級フライトUA」に比べると司令部機能が充実されたため、艦橋がアーレイバーク級より甲板2層分高く柔軟な運用が可能となりました。これらの改良によって1万トン以上の満水排水量となり、海上自衛隊護衛艦では最も大型の護衛艦となりました。

搭載のイージスシステムは、前級の「ちょうかい」が搭載しているベースライン5より最新の7.1Jにバージョンアップし、備砲は米国製Mk45Mod4 62口径5インチ単装砲を搭載。この備砲は毎分20発で比較的低速の発射速度であるため対空戦闘には不向きですが、イージスシステムとの適合性に優れた砲といわれています。また、砲塔形状はステルス化されており、射程は38kmと前級より延びています。対艦ミサイルは米国製のハープーンではなく、国産の90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)が搭載されました。前後のMk41VLS 垂直発射機は、前部に64セル、後部に32セルを装備し、スタンダードミサイル、アスロック、シースパローの発射が可能となっています。マスト形状は前級のこんごう型のラティスマストより大きく変わりました。我が国の独自設計による平面構成としたものを採用し、ステルス性能を高めました。

「あたご」は2004年4月5日に三菱長崎造船所にて起工し、2005年8月24日に進水、2007年3月15日に竣工しました。艦名は京都の愛宕山より命名され、高雄型重巡 2番艦の「愛宕」を襲名した形となっています。

(参考:キット説明書)
<キットについて>
キットはスカイウェーブJシリーズ33として、2007年に実艦の竣工に合わせて発売されたキットです。基本的なパーツ割は前級のこんごう型に基づいて開発されているようです。パーツ割が簡素であるため、組み立ては比較的容易ですが、前後の煙突が船体と一体化しているため、煙突間の通路の塗装再現などは難しくなっています。戦闘通路は、白線のみでなく、甲板より暗いグレーも一体化したデカールが添付されることを望みたいですね。艦橋前面のパーツ合い不良を解消させるためには結構苦労させられるキットですが、この部分を気にしなければ簡単に「あたご」を再現できる好キットです。
<作例について>
艦橋窓枠と前面パーツの段差解消には、結構苦労します。戦闘通路が甲板にモールドされていますが、架空?の形状で、竣工時状態を再現するには削除しなければなりません。

追加工作は以下のとおりです。
  • 艦橋前面パーツと窓枠・天蓋パーツとの段差は窓枠パーツを艦首尾方向に短縮させて対応しました。
  • 船体中央部の戦闘通路を筋彫りで再現しました。
  • 後部マストの横桁もプラ棒で再現しました。
  • ホイップアンテナを0.3o径の真鍮線で再現しています。
船体や上部構造物の垂直面はピットロード社の艦船カラーから、海自グレー1色で、水平面は海自グレー2色で塗装、喫水線下部と煙突上部はGSIクレオス社のMr.カラーからつや消し黒色で塗装しました。
<建造について>
建造工程については、こちらをご覧ください。↓

   
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