<実艦について>
- はつゆき型護衛艦は、護衛艦8隻と対潜ヘリ8機で構成された護衛隊群の中核となる汎用護衛艦として、1977〜1982年に12隻が建造されました。対潜ヘリを搭載したことにより、水上戦闘、対潜戦闘、対空戦闘能力がバランスよく装備されたと言われており、現代の汎用護衛艦の始祖となっています。
「DD-124みねゆき」は、はつゆき型護衛艦の3番艦にあたり、1984年1月26日に三菱重工長崎造船所にて竣工しました。佐世保基地の第2護衛隊群第42護衛隊に所属して国土防衛に従事します。1989年より舞鶴基地の第
3護衛隊群第42護衛隊に所属、1997年3月に隊番号改正により、第3護衛隊群第3護衛隊となりました。2002年8月に舞鶴地方部隊の第24護衛隊に転属し、部隊改変により、現在は舞鶴地方部隊の第14護衛隊に所属して舞鶴港を母港として活躍していますが、2012年には退役が予定されています。
★性能:
・基準排水量2,994t
・全長130m
・最大速力29.6ノット
★武装:
・62口径76o単装速射砲1基
・Mk15 Mod2 20oファランクスCIWS 2基
・Mk29シースパロー対空ミサイル8連装発射機1基
・ハープーン艦対艦ミサイル 4連装発射筒2基
・74式アスロック8連装発射機1基
・68式対潜3連装短魚雷発射管2基
<キットについて>
- キットはスカイウェーブJシリーズ 3のキットであり、1986年に発売されました。その後、はつゆき型護衛艦の改修工事によって形状が変化したため、キットでも1991年にマイナーチェンジを行って追加パーツが付属されました。説明書が少々あっさりしすぎていて、部品取り付け位置がわかり難い印象を持ちました。
<作例について>
- 作例はモデルアート社の艦船模型スペシャル18連載「モデリングJMSDF」を参考として追加工作をしていますが、ほぼ素組みです。
追加工作は以下のとおりです。
- 前部マストの艦首尾方向はトラスが再現されていないため、プラ棒にて再現しています。
- ホイップアンテナを0.3o径の真鍮線で再現しています。
- 甲板部の戦闘通路の白線は、キットの凸モールドを削って形状を修正し、凹モールド(すじ彫り)に変更。モールド 溝にエナメル塗料の白色を塗装し、通路内はアメリカ現用艦グレーで塗装しました。
- 構造物の細部は、実艦に似せるため、細部を修正しています。
- ヘリ甲板の支柱をプラ棒にて再現しました。支柱の位置は左右非対称で、太さも一部で異なるために十分なリサーチ が必要です。
船体や上部構造物の垂直面はピットロード社の艦船カラーから“海自グレー1色”で、水平面は“海自グレー2色”で塗装、喫水線下部と煙突上部はGSIクレオス社のMr.カラーからつや消し黒色で塗装しました。
<建造について>
- 建造工程については、こちらをご覧ください。↓
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