<実艦について>
- 海上自衛隊では全没型水中翼艇の1号型ミサイル艇を開発、就役させていますが、これは運用面での不備が目立つものとなり、3隻のみの建造で打ち切られてしまいました。この後継艇として開発されたのが、はやぶさ型ミサイル艇です。1999年に能登半島沖で発生した中国の不審船問題において、当時の護衛艦や警備艦艇では速力と機動性が劣っていたため不審船に対処できる艦艇が無かったことから、この教訓を取り入れた設計となり、当初は双胴艇の設計だったものが速力を得るために単胴艇となりました。開発に関して不審船対策がかなり盛り込まれています。
<キットについて>
- キットは2009年に発売されたもので、その後同型艦すべてがバリエーションキットとして発売されています。最近になって、中国の不審船対策として配備されたためなのか、SD版として不審船付属のものが発売されました。これは、元々のキットには哨戒機が付属しているのですが、やはり船には船のサービスパーツを好むユーザーが多かったため?と個人的に勝手な解釈をしています。
- 少ないパーツでそこそこのモールド再現をしており、作り安さを追求するシリーズのポリシーを守ったキットだと思います。1/700では非常に小さいキットなので、商品化に際し色々な制約もあると考えます。従って、実艦を的確に再現しているがどうか?精密指向の現在では意見が分かれるかもしれませんが、個人的には満足できるものと思います。
<作例について>
- 基本的には素組みですが、以下の修正や追加作業を行っています。
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- 船体艦首側面には水切り用のフィンとティーパーがありますがキットでは再現されてないので、パテ盛りと伸ばしランナーにて再現しました。
- ホイップアンテナは、0.2oの真鍮線で再現しています。
- 船体や上部構造物及び甲板は、ピットロード社の艦船カラーの海自グレー 1で塗装、喫水線下部と煙突上部はGSIクレオス社のMr.カラーのつや消し黒で塗装しました。
<建造について>
- 建造工程については、こちらをご覧ください。↓
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