戦艦「BB-57サウス・ダコタ」 アメリカ海軍
 アイオワ級戦艦1番艦
掲載:2006年08月20日
修正:2014年07月15日
 BB-61アイオワ1945 (終戦時仕様)  <フジミ製>

 

 
<使用キット>
  • シーウェイモデル23(旧ウォーターラインシリーズ 115)
    米海軍戦艦「BB-61アイオア」 
    1/700 フジミ 1975年発売


    (1992年にウォーターラインシリーズから脱退し、シーウェイモデル 23として発売される。)

 

<実艦について>
ニューヨーク工廠で建造され、1943年2月22日に就役。米海軍が建造したアイオワ級戦艦のネームシップです。主砲は40.6p3連装9基、最高速力33ノットの高速を発揮する高速戦艦です。船体長は270.4mと長大ですが、パナマ運河を通行するため船体幅が33mに抑えられて設計されており、非常に細長い船体形状をしていることが本級の特徴です。

大西洋で哨戒任務に従事しましたが、その後太平洋に回航し、対日作戦に従事します。マーシャル、マリアナ、フィリピンや沖縄攻略作戦に参加、日本本土の艦砲射撃などで活躍し、1945年8月末には東京湾に入港しました。

大戦後は1950年の朝鮮戦争、1991年の湾岸戦争で活躍、1995年1月12日に除籍され、ニューポートの海軍教育訓練センターで記念艦として保存されています。

<キットについて>
元々、ウォーターラインシリーズ(WL)の115としてフジミから発売されたキットでしたが、1992年にフジミがWLを脱退したため、現在はフジミが展開するシーウェイモデル23として発売されています。

キットの開発は1975年ですので約30年前に発売された古参キットになります。キットの内容は、シーウェーイシリーズの21「 BB-63ミズーリ」や22「BB-62ニュージャージ」と同じもので、各艦の違いは残念ながら再現されていません。開発時期が同じものにタミヤの「CV-6エンタープライズ」やハセガワの「BB-57サウス・ダコタ」などがあります。

<作例について>
タミヤがウォーターラインシリーズにてアイオワ級戦艦の「BB-63ミズーリ」を発売したため、旧キットにあたるフジミのキットを比較目的で建造しました。ただ、同じ艦では面白くなかったので、この「BB-61アイオワ」を選びました。まったくの素組みですが、前楼トップのレーダーはミズーリのSK-2レーダーがパーツ化されていますので、他キットよりSKレーダーを調達し取り付けました。

約30年前の古参キットのため、現在のキットのディティールと比べるとつらいものがありますが、全体的な雰囲気は”カチッ”としていて気軽に楽しむには十分良く出来たキットと思います。ただし、金型の疲労からでしょうか、パーツの整形作業に手間取ります。箱絵は1944年時のメジャー3シリーズの迷彩ですが、キットの内容は終戦時の1945年時のようであり、当時採用していたメジャー22で塗装しました。メジャー22は船体下部がネイビーブルー色で、船体上部がヘイズグレー色なんですが、今回は好みでヘイズグレー色部分をGSIクレオスの軍艦色131で塗装しました。


     
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