- <実艦について>
- ニューヨーク工廠で建造され、1944年6月11日に就役。アイオア級戦艦4隻の3番艦ですが、4番艦「BB-64 ウィスコンシン」よりも竣工が遅れ、米海軍が建造した最後の戦艦となりました。主砲は40.6p3連装9基、最高速力33ノットの高速を発揮する高速戦艦です。船体長は270.4mと長大ですが、パナマ運河を通行するため船体幅が33mに抑えられて設計されており、非常に細長い船体形状をしていることが本級の特徴です。
- 硫黄島や沖縄攻略作戦の支援任務、日本本土の艦砲射撃などで活躍し、1945年8月末には東京湾に入港、9月2日の降伏文書調印式の舞台になりました。
- 大戦後は1950年の朝鮮戦争、1991年の湾岸戦争で活躍、1995年1月12日に除籍され、真珠湾で記念艦として保存されています。
<キットについて>
- ウォーターラインシリーズ(WL)では、1974年にフジミから 107として発売されていましたが、1992年にフジミがWLを脱退したためにシリーズより欠落し、タミヤによって2003年に613として新たに開発されたキットです。当初はアオシマが開発担当だったようで、リニューアル作業が忙しいということでタミヤが変わりに開発したようです。
キットは、タミヤの正確且つ繊細で上品なモールドにより仕上がってます。船体も最近流行りの左右分割式で、舷側表現や艦首付近の微妙な形状もよく表現しています。誰もが、簡単に「ミズーリ」の雄姿を再現できるすばらしいキットといえます。
<作例について>
- まったくの素組みです。私としては大変うれいしいことです。
- 船体は、1945年時の米艦船の代表色となったメジャー22で、垂直面下部はネイビーブルー色、上部はヘイズクレー色の段階塗装、水平面はデッキブルー色です。ネイビーブルーはGSIクレオスのMr.カラー、ヘイズグレーとデッキブルーはピットロードの艦船カラーを使用しています。
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