戦艦「BB-57サウス・ダコタ」 アメリカ海軍
 リヴァモア級駆逐艦 1番艦
掲載:2009年09月13日
修正:2015年04月26日
 DD-429 リヴァモア 1940(竣工時仕様)<ピットロード製>
↑左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
 <使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 63
    米海軍リヴァモア級駆逐艦「DD-429 リヴァモア」

    1/700 ピットロード 2002年発売
 

<実艦について>
 リヴァモア(リバモア)級駆逐艦は、1938年度計画で 8隻、1939年度計画で 8隻、1940年度および1941年度計画で24隻ずつ、計64隻が計画された戦前型駆逐艦です。準同型艦にベンソン級駆逐艦があり、同級と本級は外見もほとんど似通っています。

 リヴァモア級とベンソン級をひとまとめとしてグリーブス級ということもあるようですが、これはベンソン級 3番艦のグリーブス(DD-423)がベンソン級の中で最初の竣工艦であり、米海軍では最初の竣工艦をグループ名と表記することが多いことからのようですね。ちなみにもっと突っ込むとグルーブス(DD-423)とニブラック(DD-424)はベンソン級とは設計が異なるのでベンソン級の準同型艦となるようで、設計が同じリヴァモア級に含めてしまう表記もあるようです。したがって、ベンソン級、グリーブス/リヴァモア級などという表記もあるようですね。

 兵装は、38口径 127o単装両用砲 5基、12.7o機銃10基、 533o 5連装魚雷発射管 2基、爆雷投射機 1基、爆雷投下軌条 2条、爆雷10個が装備されました。

 大戦中に14隻が戦没または事故により損失。戦後に多くの艦が退役しましたが、日本を始め、台湾やギリシャにも貸与されて各国の国防にも貢献しました。日本へは18番艦DD-454エリソンと22番艦DD-457メイコムが貸与され、それぞれ護衛艦DD-181あさかぜ、DD-182はたかぜとなりました。

 − DD-429リヴァモアについて −
 DD-429リヴァモアは、1938年〜1943年にかけて建造された64隻のリヴァモア級駆逐艦のネームシップです。本艦は1938年度計画艦 8隻の中の 1隻となります。

 DD-429リヴァモアは1940年10月 7日にアメリカ合衆国メイン州バス鉄工所で建造され、北大西洋艦隊に編入されます。1941年 4月29日、北大西洋で哨戒作業を開始。1943年には北アフリカ上陸作戦に参加。1947年 1月24日に予備役とされ、1957年 7月19日に退役後実験艦として活躍。1961年 3月 3日に売却され 4月17日に解体されて艦齢を閉じました。

<キットについて>
 リヴァモア級駆逐艦の 1/700プラキットは、スカイウェーブシリーズ(SW)のピットロードから同型艦のモンセンとともに発売されています。

 戦前型米駆逐艦のプラキットは、発売されているものが少なく、大変貴重な存在です。

<作例について>
 作例は1940年の竣工当時を表しています。ほぼ素組みですが、下記のとおり 2箇所のみ追加工作を行いました。
  • 前部マストを 0.6oと 0.4oのプラ丸棒で製作。

  • 救命イカダ取り付け架台を 0.3oプラ角棒で製作。

 前部マストはシャープさを出そうとしましたが、プラ棒が少し太かったようで、キットパーツとそれほど変化がありませんでした。(T_T)  救命イカダは船体にイモ付けだと不恰好なので、追加工作に満足です。また、船体側面の窓は上段のみが浅く再現されていますが、下段の窓は表現されていないのでピンバイスにて表現するとともに、上段もモールドをさらって穴を深めにしました。

 塗装は戦前の標準グレーと言われるライトグレーに悩みましたが、ピットロード艦船カラーのPC12ライトグレーを使用しました。個人的にはもう少し青みが薄くてもよいかな?と思います。甲板はダークグレー色として佐世保工廠グレーを使いましたが、米海軍艦艇の使用色は青みがあるグレーなので、もう少し青みの強いものにするべきと思います。
<作例について>
建造については、下記のアイコンよりお入りください。 ↓
 

     
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