戦艦「BB-57サウス・ダコタ」 アメリカ海軍
 ニュー・オリンズ級重巡洋艦1番艦
掲載:2008年08月21日
修正:2014年05月26日
 CA-32ニュー・オリンズ1942 <ピットロード製>
↑左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • スカイウェーブWシリーズ 113
    アメリカ海軍重巡洋艦「CA-32ニュー・オリンズ」
    1/700 ピットロード 2007年発売
 

<実艦について>
  • 条約型重巡洋艦ニュー・オリンズ級の1番艦として、1934年4月にニューヨーク工廠で竣工します。
  • 1941年12月8日の真珠湾攻撃によりハワイの海軍工廠にて整備中に至近弾を受けて小破します。
  • 1942年5月には珊瑚海海戦に参加、6月にはミッドウェー海戦に参加して空母「CV-6エンタープライズ」と「CV-8ホーネット」の護衛に従事します。8月には第二次ソロモン海戦に参加します。10月のルンガ沖夜戦にて被雷し大破、第二砲塔より艦首側を損失し、駆逐艦に護衛されてツラギに回航されました。応急修理後に本国で修理を受けています。
  • 1943年9月より、ギルバート、クェゼリン攻略作戦を支援します。
  • 1944年2月、トラック攻撃に参加後、ホーランジャ、マーシャル諸島、ペリリュー上陸作戦を支援しました。10月のレイテ沖海戦では、エンガノ岬沖海戦により空母千代田を砲撃し、撃沈に寄与しています。
  • 1945年4月、沖縄作戦に参加します。
  • 1959年10月、解体されました。

<キットについて>
ニューオリンズ級の1/700プラキットは、スカイウェーブシリーズ(SW)を展開するピットロード(PT)から発売されています。ウォーターラインシリーズ(WL)での発売はありません。

PTの最近の販売戦略では、元々同社の系列でレジンキットとして発売しているものを中国のトランペッター社との提携により発売する動きが顕著であり、ニューオリンズ級重巡もレジンキットを基にプラキットとして発売されました。WLにて発売されていない艦艇を発売してくれるPTは、艦船モデラーにとって“無くてはならない”存在とも言えます。

キットは、繊細且つ詳細なモールドですが、WLのキットと比べるとパーツ同士の合いは劣ります。パーツ割りも少し組み難い感があり、甲板上下をつなぐ階段が別パーツ化されているなど、マニアックな仕上がりです。マストの成形は不良であり、真鍮線やプラ棒に交換することをお勧めします。武装パーツも国内産の別売りのものに比べると、モールドがイマイチですが、大きさは適切なように思えます。

価格が少し高い部分も合わせ、中級以上の方が好まれる“マニアックな仕上がり”のキットで、このあたりを今後初心者向けに開発してくれると、PTキットの評価も高くなるのではないか...と思います。

<作例について>
作例は、ほぼ素組みです。1942年のメジャー11塗装仕様で再現しました。メジャー11はシーブルー色の単色迷彩で、水平面はデッキブルー色で塗装です。後部艦橋付近の短艇の取り付けが、イモ付けなので、プラ材で台座を再現し、その上に短艇類を置きました。また、水偵もカタパルトにイモ付けの指示なので、発進台座をジャンクションパーツより調達し、取り付けました。

デカールは艦首用のもののみ、キットに付属されたものを使用しています。後部マスト上の国旗はキットのデカールを不注意から破損させてしまい、ジャンクションパーツより調達しています。また、水偵用のデカールは大き過ぎて使えません。数も不足しており、こちらもジャンクションパーツより調達しています。

     
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