空母 CV-L22 インディペンデンス アメリカ海軍
 インディペンデンス級航空母艦 1番艦
掲載:2014年06月06日
 CVL-22 インディペンデンス 1943(竣工時) <ドラゴン製>
↑左舷前方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
↑右舷後方からの眺望
(画像はクリックすると大きくなります。)
<使用キット>
  • モダンシーパワーシリーズ 7014

    アメリカ海軍インディペンデンス級航空母艦
    「CVL-23 プリンストン」

    1/700 ドラゴン 1996年発売

<実艦について>
 インディペンデンス級航空母艦は、米国の第二次大戦初期の大統領、ルーズベルトにより発案された小型空母です。ルーズベルト大統領は、欧州戦線の結果から航空母艦の戦力増を望みました。しかし、当時建造していたエセックス級航空母艦は1944年以降に戦力投入予定で、CV-8ホーネットが竣工してからの間、航空母艦の戦力増強は出来ない状態でした。この状況打開のため考えられたのが、軽巡クリープランド級の船体を流用して航空母艦を建造する案でした。クリープランド級軽巡は艦隊型航空母艦としての速力は十分で、空母としては小型ながら正規空母としてはぎりぎりの性能を有するものと判断されたようです。このため、インディペンデンス級は当初、正規空母の印として“CV- ”が艦番号前に付属していました。しかし、戦力投入後の結果より、正規空母より戦闘能力が低いことが問題となり、軽空母という新たな艦種を設けて“CVL-”が艦番号前に付属されました。

 正規空母に比べ飛行甲板面積が小さかった本級は、航空打撃力が劣ったことにより軽空母というグループに分類されましたが、実戦では正規空母数を補てんする活躍をして艦隊運営側からの評価は高かったようです。なお、飛行甲板前端のカタパルトは竣工時に 1基、被雷修理後の1944以降には 2基を搭載しましたが、同型艦のほとんどは艦側の反対によって 1基のままだったようです。

  1番艦の「CVL-22インディペンデンス」は1943年 1月14日に竣工し、原計画のとおり艦首尾に 5インチ単装高角砲を装備しましたが、運営側の意見により 2基のみの高角砲での防空戦力に疑問が投げかけられ、40o 4連装機銃 2基に換装されました。主な戦歴はラバウル・ギルバート諸島攻撃、フィリピン戦線、沖縄戦、日本本土攻撃となります。戦後、ビキニ環礁にて原爆実験に使用されて被ばくしましたが、沈没はしませんでした。その後、1951年 1月29日にカルフォルニア沖合にて兵器実験に供与され沈没しました。

 以下に主な戦歴をまとめます。

・1943年11月には、ラバウル攻撃では「CV-9エセックス」、「CV-17 バンガーヒル」の正規空母と隊を組み、第50任務部隊第3群部隊を形成してラバウル空襲を実施、湾内に停泊していた日本軍第2水雷戦隊を急襲し打撃を与えました。その後タラワ攻撃を実施しますが、雷撃により被雷してサンフランシスコに帰投し、修理を受けます。

・1944年10月にはフィリピン戦線において活躍、シブヤン海海戦において僚艦と共同して戦艦「武蔵」を撃沈、重巡を航行不能に追いやる活躍をしました。

・1945年の沖縄戦では、 4月 1日の初日攻撃で補給施設と航空機の破壊に成功。

・1945年 7月に日本本土攻撃に出撃し、24日と28日の呉軍港空襲では、軽巡「大淀」、重巡「利根」、戦艦「榛名」に損害を与え、 8月までにその他の各地を攻撃しています。
 ・基準排水量:11,000t
 ・全長:189.9m、全幅:21.8m
 ・機関:蒸気タービン4基4軸 100,000hp、最大速力32knt
 ・兵装:40o4連装機関砲 2基、40o連装機関砲 8基、20o単装機銃22基
 ・搭載機:50機

(参考:モデルアート社 艦船模型スペシャル39、学研 歴史群像太平洋戦史シリーズVol.53)

<キットについて>
 「CV-23プリンストン」が属するインディペンデンス級航空母艦の1/700プラキットは、唯一ドラゴンから発売されているこのキットのみです。
 このキットは、元々ピットロードのスカイウェーブWシリーズにて 4「CV-L22インディペンデンス」 5「CVL-24ベローウッド」として開発、販売されていたもので、金型開発及び保管を委託していた業者の都合により海外へ金型が売却されました。海外ではレベル社により「CVL-22インディペンデンス」として発売され、直ぐに絶版となってその後ドラゴン社より「CVL-23プリンストン」として発売されましたが、この「プリンストン」のキット内容は先に発売された「インディペンデンス」そのものでした。

 キットは海外流失して最初にレベルから発売されたときに、艦底パーツと飾り台が付属し、その後ドラゴンより同型艦「プリンストン」として発売された時(本キット)も飾り台と説明書は「インディペンデンス」のままでした。船体がバルジラインにて三分割された独特の設計のため、歪みなく船体を組み立てるのが難しいところがキット最大のネックでしょう。そのほかは、元々ピットロードによる開発のため、大胆なモールドが施されています。しかし、開発が1992年と古いことから、現在の新キットと比べるとモールド表現の古さと船体の側面の表現に乏しいことが不満になるかもしれません。

<作例について>
 作例はまったくの素組みです。船体の組み立てに歪みが生じないようにプラ角棒を接着してパーツの取り付けを行いましたが、元々のパーツに反りがあるために出来上がった船体にどうしても反りが生じてしまいました。

 今回は、キット指定どおり「CVL-23プリンストン」として当初起工しましたが、途中で艦首尾の備砲を5インチ単装高角砲にするために、急遽ネームシップの「CVL-22インディペンデンス」へ変更して建造しました。

 この備砲を原計画通り装備したのはCVL-22のみで、しかも竣工時には装備していましたが、その後のすぐに40o連装機関砲に換装しているため、ほんのわずかな期間のみの姿です。したがって、艦載機も再現しませんでした。

 作例は「インディペンデンス」の竣工時に塗装されていたメジャー14を再現しました。メジャー22塗装の可能性も考えられるようですが、同型艦のプリンストンの実艦画像からは船体色がオーシャングレー色のように感じます。?

 メジャー14は船体垂直面がオーシャングレー色、船体水平面はデッキブルー色の単色迷彩です。飛行甲板はフライトデッキステンという色のようですが、これはデッキブルーより明るい色のようです。私は個人的にはデッキブルーで塗ったものが、明るく見えるだけのように感じるので、デッキブルー色で飛行甲板も塗装しています。

<建造について>
 建造工程については、下記のアイコンよりお入りください。↓

       
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