<実艦について>
- インディペンデンス級沿海域戦闘艦は、様々な能力を持った任務のためのモジュールを搭載できる小型の水上戦闘艦として、ジェネラル・ダイナミクス社によって設計され、ロッキード・マーティン社が設計したフリーダムLCS-1と正式採用を目指して競合しました。船体は三胴船(トリマラン)といわれる設計で40ノット(74km/h)以上の速力を発揮できます。竣工時は最低限の自衛装備を搭載し、以後様々な作戦に対応した装備を追加装備できるように考慮されています。この特殊な船体構造を持つために、建造費が高額なのが本級の最大の欠点のようですが、50隻もの量産になるかどうか?今後の方針を見守りましょう。
本級は三胴船設計によって1,030 平方メートルを確保した艦尾の広大な飛行甲板を有し、H-60級のヘリコプターであれば 2機を余裕を持って運用でき、CH-53
の離着艦も可能です。また、MQ-8ファイアスカウト(無人航空機)の搭載も検討されているようです。
- ★概要:
- ・全長 171.7m、全幅16.8m、満載排水量8040t
- ・主機ガスタービン 4基/ 2軸で86,000馬力、速力33ノット(計画)
- ・乗員 319〜 339名
- ★兵装:
- ・MK-41垂直発射機(61セル・SUM /SLCM) 1基
- ・MK-26シースパロー短SAM8連装発射機 1基
- ・ハープーンSSM4連装発射筒 2基
- ・RAM 近接防御SAM 21連装発射機 1基
- ・324o 短魚雷 3連装発射管 2基
- ・MK-45 54口径 127o単装砲 2基
- ・MK-15 76口径20oCIWS機銃 2基
- ★搭載機:
- ・SH-60ヘリコプター 2機
−LCS-2インディペンデンスについて−
- LCS-2インディペンデンスは2010年1月16日に就役。同型艦LCS-4共々、米軍初の沿海域戦闘艦というカテゴリーに対応したテスト艦として単胴船のLCS-1フリーダムと競合するため、各種のテストを重ねています。このテスト結果により量産型が建造されるようです。
<参考:フリー百科事典 ウィキペディア>
<キットについて>
- LCS-2インディペンデンスの1/700プラキットは最新型のアメリカ海軍現用艦を積極的に開発しているサイバーホビー(ドラゴン)から2011年に発売されました。同型艦LCS-4コロナドも後日発売されています。キットはドラゴン製の通例でフルハル仕様と洋上仕様の選択式です。
ドラゴン製のキットでは“スマートキット”と呼ばれる組立易さを追求して尚且つ完成品の精密さも追求するという...欲張りなコンセプトのキットであり、精密さは簡単なエッチングにより追求されているようです。
- デカールは、ドラゴン製でお馴染みの非常に丈夫で取り扱いが容易、水に濡らすとすぐに台紙より剥がれるため、作業効率も良いものです。
<作例について>
- 洋上模型として製作しましたが、喫水ラインが再現されないため、プラ板を張りまししてラインを再現しています。
エッチングは、苦手な私でも容易に取り付けられるレベルの工作であり、それほど問題ないと感じます。一番悩んだのが船体の塗装色で、公式運転時の動画を見る限りかなり白っぽいグレーとなっています。この塗装は最終時の塗装なのか下地色なのかわかりませんが、通常米海軍の現用艦が使用している青みのかかったグレーとは違う印象でした。したがって、キット説明書指定色を使っています。但し、主砲のみは米軍のヘイズグレー色を使って塗装してみました。実艦の動画を観てもここだけ色が違って見えます。
<建造ついて>
- 建造工程については、下記のアイコンよりお入りください。↓
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