<実艦について>
- 防空艦として建造されたオークランドは、1943年7月17日にベスレヘム造船所で竣工し、1944年ギルバート、クェゼリン攻撃に参加します。同年2月にはトラック諸島空襲、4月のホーランジャ上陸作戦、その後マリアナ沖海戦やレイテ湾海戦にも参加しました。1945年7月には日本本土攻撃に参加し、その後、1962年に解体されます。
- オークランド級は前級のアトランタ級に比べ左右両舷の5インチ連装砲各1基が撤去され、代わりに近接対空機銃が強化されています。本級は 7隻が建造されました。
<キットについて>
- 1/700キットは、スカイウェーブシリーズのピットロードより発売されていましたが、諸事情により金型がドラゴンに移ったため現在は絶版しています。ドラゴンからはアトランタ級として発売されていますので、事実上絶版状態です。キット艦底パーツは船体より左右に大きくはみ出しバルジ形状を表現していますが、実艦ではこのバルジはほとんど目立たないため、船体形状に合わせて削る必要があります。また、20o連装機銃はパーツ化されていないため、自作しなければなりません。説明書でも指示されていますが、キットはアトランタ級のバリエーションキットのために多少の工作が必要になります。
<作例について>
- 基本的には素組みですが、以下に示す追加工作をしています。
- 艦底パーツと船体パーツの両舷段差をヤスリがけで均一にしています。
- 20o機銃類は、タミヤのインディアナポリスの武装パーツに交換しています。
- 艦橋付近の窓のモールドが浅いので、ピンバイスで軽めにさらっています。
- 塗装は太平洋迷彩色のメジャー21で、艦の垂直面はネイビーブルー色のみで塗り、艦の水平面はデッキブルー色で塗る迷彩です。今回、ネイビーブルーはGSIクレオスMr.カラーを、デッキブルーはPT艦船カラーを使用しました。
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