戦艦「BB-57サウス・ダコタ」 アメリカ海軍
 ペンシルバニア級戦艦1番艦
掲載:2010年07月09日
修正:2014年07月14日
 BB-38ペンシルバニア 1944 <ドラゴン製>

<使用キット>
シーパワーシリーズ7041 「U.S.S.ペンシルバニアBB-38 1944」 1/700 ドラゴン 2007年発売

<実艦について>
 本艦はバージニア州のニューポートニューズ造船所で建造され、1916年 6月12日に就役しました。米海軍が建造したペンシルバニア級戦艦のネームシップです。

 主砲は35.6p 3連装12基、最高速力21ノットの速力を発揮し、前級のネバダ級戦艦よりも攻撃力と防御力が増大しています。日本の扶桑型戦艦がライバルとなる戦艦で、速力は扶桑型より劣っていますが、防御力は勝っているために戦艦としての評価は扶桑型より優れていると評価されることが多いようです。

 就役後、大西洋艦隊に所属して旗艦となります。第一次世界大戦ではイギリスに派遣されることは無く、本土周辺で訓練を行っていました。第二次世界大戦では1941年12月 8日の真珠湾攻撃時に真珠湾内の乾ドックで整備中であり、他の戦艦に比べ損害は比較的軽微でした。爆撃により損傷した部分の修理のため本土へ回航され、1942年 3月30日まで修理工事が行われています。その後、西海岸周辺で訓練や哨戒任務に従事しました。同年10月 4日から1943年 2月 5日まで近代化工事を実施。工事終了後は主に艦砲射撃による上陸作戦支援に活躍します。沖縄戦で天山艦攻の夜間雷撃により魚雷 1本が命中して大破。終戦後はビキニ環礁にて原爆実験艦となり、1946年 8月29日に解役、1948年 2月19日に除籍されました。

<キットについて>
 ドラゴンが先行発売した同型艦「BB-39 アリゾナ」キットのバリエーションキットとして2007年に発売されました。エッチングパーツを付属しており、武装パーツはエセックス級空母の発売時に開発されたものを使っています。従って基になっている「BB-39 アリゾナ」のパーツと重なるものもあり、組み立て時には判りづらいところがあります。主砲塔は砲身が別々に取り付けるようになっていますが、本艦の主砲は砲身が個別可動せず、すべて同一可動となっているので、意味がない開発のように感じられます。前楼のヤードはキットパーツに加え、エッチングまで用意されていますが、形状が実艦と異なっているのが残念です。艦橋周りや前楼の三脚柱は仮組みを念入りにしないとパーツ同士の干渉により上手く組み立てられないと思います。前楼トップのレーダーと後部マストトップのレーダーはリサーチ不足により時代錯誤が見受けられ、各自でチェックする必要があります。

<作例について>
 米旧式戦艦群の1/700 プラキットはあまり発売されていないので、貴重なキットと思います。完成させると、全体的にモッサリしている感じがあり、シャープさに欠けますが、近代改装後の本級の姿をよく表現していて面白いと思います。作例では1944年前半時を再現させました。本艦はレーダー装備の違いにより大きく 3つのタイプに分けられますので、各自で仕様年次をリサーチすることをお勧めします。剥離剤の残存が多いため、剥離剤落としは念入りに行うことをお勧めします。

<建造について>
 建造工程については、こちらからお入りください。↓

 

     
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