<使用キット>
- モダン・シー・パワーシリーズ 7048「ロシア海軍駆逐艦 ソブレメンヌイ級」 1/700 ドラゴン 2006年発売
<実艦について>
- 旧ソビエト海軍が冷戦時代に建造したミサイル駆逐艦で、水上戦闘能力が充実しています。建造計画では28隻を予定していましたが、ソビエト連邦の崩壊によって1994年竣工の17番艦「ベスストラーシュヌイ」を最後に建造がストップしてしまい、また、多くの就役していた同型艦が退役してしまいました。運用が困難になった要因として、本型が搭載した蒸気タービンの製造が高価であり資金面で苦しく、複雑な構造で製造が難しいことに加え、工員の人材不足で製造が出来なくなったこと、また、この主機を運転する面での人材不足にあると言われています。
- 17番艦「ベスストラーシュヌイ」は、サンクト・ペテルブルク北造船所で1988年に起工、1993年12月に公試を行い、1994年4月に竣工しました。
ソブレメンヌイ級:
- ★満載排水量
・6,500t
・全長156m
・蒸気タービン主機で速力32ノット
★主兵装
・SS-N-22SSM 4連装発射筒: 2基(艦橋両脇)
・SA-N- 7SAM 単装発射機: 2基
・130 o 連装砲: 2基
・30oCIWS: 4基 ・533 o 4連装魚雷発射管: 2基 ・RBU-1000 6連装対潜ロケット発射機: 2基
<キットについて>
- ソブレメンヌイ級駆逐艦の 1/700インジェクションキットは、ピットロード(PT)より発売されていましたが、現在では絶版しています。この金型はドラゴンが所有していると思われ、不定期的に発売されたものが国内に入荷していますが、発売時に購入しないと追加生産されないため入手が困難になります。今回発売されたキットは、以前ドラゴンの同シリーズで発売されたものに、新規パーツとエッチングパーツを追加したものです。
なお、少し前にピットロードのハイモールドシリーズからもエッチング付きキットとして発売されましたが、こちらは最近絶版になりました。
<作例について>
- 作例は、まったくの素組みです。竣工時仕様で製作していますが、前部マストのレーダー形状はもしかすると前期型としてしまったのか?後期型は違うのかもしれません。また、甲板の塗装色も 1番艦のソブレメンヌイを参考にしているため、違う可能性が考えられます。
付属のエッチングは前部マストトップのレーダー類、後部マスト、ヘリ離着陸甲板の手摺りに使用しました。最も難しかったのが後部マストのトラス形状を作成することで、複雑な形状を 6つのパーツで組み立てます。主マストは前後 2つ、左右に伸びる枝上のマストも前後に 2つとなっているので、これらの接着に苦労しました。
- 甲板グリーン色とブラウン色、船体グレー色の塗装には、PTの艦船カラーセットより”ロシア海軍色セット”を使用しました。また、その他、黒色や白色の塗装には
GSIクレオスの Mr.カラーを使用しました。
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