ちび丸艦隊 最近、はやっている艦船や飛行機玩具などを紹介するページです。更新は不定期です。

ちび丸艦隊 bR 金剛(マリアナ沖海戦時)
<キット>
 フジミより発売されている“ちび丸艦隊”シリーズの玩具的な組立用プラスチックモデル。旧日本海軍艦艇をデフォルメして遊び心を持たせたものです。
 「金剛」はシリーズ第三弾のモデルとして発売されました。フジミは1/700の艦船模型“特シリーズ”において戦艦「金剛」が大ヒットし、シリーズの開発の礎になったものと思われ、以後の開発は「金剛」キットのように細かく再現されたモールドが売りです。この特シリーズの「金剛」開発データーを引用してか?このちび丸シリーズの「金剛」もモールドがかなり詳細に再現されています。
 実艦をうまくデェフォルメしており、カッコよくてカワイイ「金剛」が再現できます。


<実艦>

 「金剛」は日本が発注し、英国で建造された最後の軍艦で、英国ヴィッカーズ社にて1911年1月17日に起工された、日本初の超ド級艦です。竣工は1913年8月16日、竣工当初は最強の14インチ砲を搭載した巡洋戦艦でした。二回の大改装工事により、艦種は戦艦に変更されて太平洋戦争に参加します。太平洋戦争参加の戦艦12隻中最も古い艦でしたが、30ノット前後の瞬足を持つため、空母機動部隊の護衛に適しており、大活躍しました。1944年11月21日、レイテ沖海戦終了後に日本へ帰投中、台湾沖にて米潜水艦シーライオンの雷撃により右舷中部に4本避雷し、2時間半後に沈没。
<作例>
 考証抜きの素組みですが、このシリーズはパーツ取り付けダボと穴の合いがタイトなため、取り付け前に穴を少し大きくした方が良いでしょう。

ちび丸艦隊 bS 赤城(真珠湾奇襲作戦時)
<キット>
 フジミより発売されている“ちび丸艦隊”シリーズの玩具的な組立用プラスチックモデル。旧日本海軍艦艇をデフォルメして遊び心を持たせたものです。
 「赤城」はシリーズ初の空母モデルとして発売されました。シリーズでは売れ筋と思われる「大和」、「武蔵」そして、「金剛」といった戦艦群が発売させていましたが、ここに来て戦艦以外の艦種を開発、発売しています。
 「赤城」の特長はうまく表現され、舷側の複雑な構造物もしっかり表現されており、デフォルメがうまくいっているように感じられます。それでいて、そこそこ精密表現なため、今風のキットだなぁ...なんて感じさせられました。(^^ゞ 
 付属の艦載機は、零戦21型、99式艦爆、97式艦攻がそれぞれ 3機ずつ付いています。

<実艦>
 「赤城」は1920年12月 6日、呉海軍工廠にて巡洋戦艦として起工。
 当時の世界情勢により、1927年 3月25日三段の飛行甲板をもつ航空母艦として竣工。艦載機の運用面より、佐世保工廠にて1935年11月15日より一段の飛行甲板をもつ空母に改装開始し、1938年 8月31日に改装工事終了。
 1941年12月 8日の開戦時には「加賀」と第一航空戦隊を編成。1942年6月5日、ミッドウェー海戦にて大破炎上し、護衛の駆逐艦の魚雷により自沈処分。
 全通式飛行甲板へ改装後の基準排水量 36,500t、公式排水量 41,300tで全長 260.67m。最大速力30.2ノット、航続距離は14ノットで 8,200カイリ。艦載機は常用66機、補用25機。


<作例>
 考証抜きの素組みですが、舷側の舷外通路は個人的な判断でリノリウム塗装をしています。また、飛行甲板の着艦制動索がモールドされていないため、伸ばしランナーにて再現しています。

ちび丸艦隊 10 加賀(真珠湾奇襲作戦時)
<キット>
 フジミより発売されている“ちび丸艦隊”シリーズの玩具的な組立用プラスチックモデル。旧日本海軍艦艇をデフォルメして遊び心を持たせたものです。
 「加賀」はシリーズの空母モデル第二段として発売されました。「加賀」の発売時、個人的には空母として有名な「赤城」はともかく、二番目に本キットが発売されることに驚きました。空母「加賀」は解明されていない部分が多い空母で、今までの艦船模型界では製品化が避けられていた軍艦だったからです。
 空母モデルは左舷と右舷が非対称であり、考証的にも難しいのですが、その「加賀」の特長をうまく表現し、舷側の複雑な構造物もしっかり立体的に表しており、デフォルメもうまくいっているように感じられます。それでいて、そこそこ精密表現なために現在のモデラーにも受けるものと思います。 
 付属の艦載機は、零戦21型、99式艦爆、97式艦攻がそれぞれ 3機ずつ付いています。

<実艦>

 空母「加賀」は、1920年 7月19日に川崎造船所にて戦艦として起工。ワシントン海軍軍縮条約により工事が中止となり、廃艦されるはずでしたが、空母に改装中の巡洋戦艦「天城」が関東大震災により破損したため、急遽代艦として横須賀工廠で三段甲板の航空母艦に改装されました。竣工は1928年 3月31日。航空機の性能が向上するに伴い、三段甲板は運用上不適とされ、また煙路の誘導方法に問題があったため、全通式の一段飛行甲板と煙路誘導方法を「赤城」式に改めて1934年大改装工事を受け、1935年12月に完成。格納庫を拡張して搭載機は増え、ボイラーを換装して速力も向上し、有力な近代的空母に生まれ変わりました。
 支那事変では僚艦「鳳翔」、「龍驤」と機動部隊を編成して、その主力として活躍。1941年12月 8日の開戦時には「赤城」と第一航空戦隊を編成。1942年6月5日、ミッドウェー海戦にて敵爆撃機の攻撃を受け大破炎上し、航空機用燃料庫の誘爆により爆沈。
 全通式飛行甲板へ改装後の基準排水量 38,200t、公式排水量 42,541tで全長 247.65m。最大速力28.3ノット、航続距離は16ノットで 10,000カイリ。艦載機は常用72機、補用18機。


<作例>

 考証抜きの素組みですが、舷側の舷外通路を個人的判断でリノリウム塗装しています。また、飛行甲板の着艦制動索と制止索が省略されているので、伸ばしランナーで再現しています。
 付属の艦載機は、すべて再現せず、戦爆艦攻とも各機2機を再現しました。

ちび丸艦隊 10 翔鶴(南太平洋海戦時)
<キット>
 フジミより発売されている“ちび丸艦隊”シリーズの旧日本海軍艦艇をデフォルメして遊び心を持たせた組立用プラスチックモデル。組立は、比較的容易にするためにダボをダボ受け穴にはめ込む形式と取り、言わいる“パチ組”と呼ばれる方式を採用しています。
 しかし、パーツの設計精度が良くないため、ダボと受け穴の合いが悪く、仮組みをしながら製作しなければならない部分が多いのが、シリーズのキットでの欠点でした。ですが、この「翔鶴」キットではこの弱点がかなり改善されています。
 開発にあたり、翔鶴型空母の特徴である細長い船体をどのように表現するか?に苦労されたようで、艦首尾方向の長さを大きく省略するためにかなり難しかったのではないかと推定してしまいます。

<実艦>
 空母「翔鶴」は、1937年の第三次艦船補充計画により計画され、同年12月12日の横須賀海軍工廠で起工、1941年8月8日に竣工。真珠湾攻撃、セイロン沖海戦、珊瑚海海戦、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦、ろ号作戦など、日本機動部隊の主力としてミッドウェー海戦を除く海戦で大活躍したが、1944年6月のマリアナ沖海戦において米潜水艦の雷撃を受け沈没しました。

<作例>
 
特に考証を盛り込むことをせず、まったくの素組みです。艦体はスマートで細長い実艦の特長をうまくデフォルメしています。
 付属の艦載機は、すべて再現せず、戦爆艦攻とも各機1機のみを再現しました。また、キットでは艦戦、艦爆の塗装はグレーの指定ですが、南太平洋海戦頃には緑色の迷彩塗装だったようなので、作例では緑色で塗装しました。

    
inserted by FC2 system